雨の日に頭痛がしたりする原因にはちょっと複雑な事情が絡んでいます
富士市・富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
健康診断や人間ドックの結果を見て、「☆がついているけれど、これは大丈夫なの?」、「すぐ病院に行った方がいいの?」と、不安になった経験はありませんか?
血液検査の数値は、正しく意味を知ることで過度に怖がる必要がなくなります。
一方で、放置してはいけないサインが含まれていることも事実です。
この記事では、
健康診断でよく調べられる血液検査の数値について
1)「何を見ているのか」
2)「どこまで心配すべきか」
を薬剤師の立場から、できるだけわかりやすく解説します。
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目次
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血液検査でわかることとは?
血液検査では、体の中を流れる血液を調べることで、内臓の状態・代謝のバランス・炎症の有無などを推測します。
一般的な健康診断で確認される主な項目は次のとおりです。
・肝臓の数値
・腎臓の数値
・血糖値
・血液中の細胞(白血球・赤血球・血小板)
・コレステロールなどの脂質
・炎症マーカー
・カルシウム・マグネシウム・ナトリウムなどのミネラル
ここからは、それぞれの数値が何を意味しているのかを見ていきましょう。
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① AST・ALTが高いと言われたら|肝臓の数値
肝臓の数値は「肝臓がどれくらいダメージを受けているか」を示す指標です。
代表的な検査項目がAST(GOT)、ALT(GPT)です。
これらは肝臓の細胞の中にある酵素で、肝臓が傷つくと血液中に漏れ出して数値が上昇します。
主な原因としては
・飲酒量が多い
・脂肪肝
・ウイルス性肝炎
・薬剤の影響
などが考えられます。
★★薬剤師からひとこと★★
痛みや自覚症状がなくても数値は上がるため、「症状がない=安心」とは限りません。
お薬の影響で上がるケースもあるため、服用中の薬は必ず伝えましょう。
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② eGFR・クレアチニンとは?|腎臓の数値
腎臓は
血液中の老廃物を尿として排出し、体内の水分やミネラルを調整する臓器です。
腎機能を見る代表的な指標がeGFR、クレアチニン値、尿蛋白です。
eGFRは
「腎臓がどれくらい働いているか」を数値化したものです。
★★薬剤師からひとこと★★
腎臓の数値は年齢とともに自然に低下します。
ただし、脱水・感染症・薬の影響で急に悪化することもあるため、水分摂取や服薬状況の確認が重要です。
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③ 血糖値・HbA1cが高いと言われたら
血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度です。高い状態が続くと、神経障害や腎障害などの原因になります。
HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、過去1〜2か月の平均的な血糖状態を示します。
★★薬剤師からひとこと★★
食事内容・運動・服薬状況で数値は大きく変わります。「一度高かった」だけで判断せず、経過を見ることが大切です。
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④ 白血球・赤血球・血小板|血液中の成分
血液は
・白血球(免疫)
・赤血球(酸素運搬)
・血小板(止血)
などから構成されています。
白血球が多い場合は炎症や感染、赤血球が少ない場合は貧血が疑われます。
★★薬剤師からひとこと★★
数値の上下は一時的な体調変化でも起こります。
再検査の指示がある場合は、必ず従いましょう。
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⑤ CRPとは?|炎症マーカー
CRPは、体内で炎症が起きていると上昇する数値です。
風邪・感染症・自己免疫疾患など、原因はさまざまです。
★★薬剤師からひとこと★★
CRPが高い=すぐ重大な病気、とは限りません。症状や他の検査結果と合わせて判断されます。
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⑥ カルシウム・ナトリウムなどのミネラル
ミネラルは
神経・筋肉・骨・心臓の働きに深く関与しています。
特にナトリウムは体内の水分バランス維持に不可欠で、異常があると体調に影響します。
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血液検査の「基準値」との付き合い方
基準値は「その範囲なら多くの場合問題ない」という目安です。
一度外れただけで
すぐ病気と決まるわけではありません。
大切なのは
・数値の推移
・症状の有無
・服用中のお薬
を総合的に見ることです。
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気になる数値があったら
気になる検査値があれば、医師・看護師・薬剤師に相談してください。
薬剤師は
「薬と検査値の関係」を説明できる専門職です。
遠慮なく声をかけてください。よろしくお願いします。



