後見人制度ならびに日常生活自立支援事業は、その人の人権並びに尊厳を確保しています
富士市富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
だんだん暑い季節になってきました。朝、車から降りて職場まで歩いているだけで茹だるような暑さをかんじ、気持ちも減退する心地がします。
先日はとうとう会社の車のエアコンのガスを入れ替えて修理しました。それだ随分と楽になりました。
今日は熱中症対策として覚えなければならないことをいくつか取り上げたいとおもいます。
1)クーラーを有効に活用する
最近では寝ている間のクーラーも、熱中症対策として一般的になってきました。根性で乗り切ろうとしたり、験担(げんかつ)ぎのようなことも多少は効果あるのかもしれませんが、そこはやはり知識を持って対策していくのが1番と思います。
熱中症にかかりやすいのは子供や高齢者です。
2)子供が熱中症に罹りやすい理由
子供は、一般的に体表面積が狭いことなどで体温調整機能が十分に発達していません。そのため汗をかくことにやる放熱ができない場合があります。また地表に近く、地面からの反射熱を受けやすい立場でもあります。胃の内容積も小さく、水分補給も小まめに取る必要があることも影響しています。加えて、自分の意思表明が得意でない場合も見られることも影響しているでしょう。
【子供が熱中症に罹りやすい原因】
・体表面積が狭く放熱しにくい
・胃の容積が狭く水分補給をこまめにしないといけない
・地表に近いので反射熱を受けやすい
・意思表示が難しいことがある
熱中症から子供を守るのは、見守る大人たちの務めであることは間違いありません。
3)高齢者が熱中症に罹りやすい理由
また高齢者は体内の保水能力が低下することで脱水症状に陥りやすくなってます。身体の運動能力が低くなっていることも、熱い場所からの移動が遅延し、熱中症に罹りやすい原因と言えます。高血糖、腎機能低下などの基礎疾患を抱えている場合が多いことも影響しています。
【高齢者が熱中症に罹りやすい原因】
・体の保水量が少ない
・移動が遅い場合がある
・基礎疾患を持っている場合が多い
・汗をかきにくい
4)もしも熱中症になってしまったら
もし熱中症にかかってしまったら、救急車を呼ぶなどの迅速な対応が必要です。
でもそれ以前に、一刻も早く本人を風通しの良い場所に移動して、安静にして、スポーツドリンクなどを摂らせてあげること、またそ首筋や脇、手のひらなどに冷たいものを当てて熱を流してあげることが有効です。
それらの部位は体表面に太い血管が多い事で、有効に深層部の熱を流す事ができるのです。
5)周りの声かけが大事
毎年、熱中症で亡くなる方もおられ、その危険性も報道で知られるようになってきました。暑い夏場は周囲の人たちに声掛けなどを意識的に行うことが熱中症を防ぐことに繋がります。大切なことは正しい知識です。