お薬よもやま話 その3 ー家族のお薬って飲んでも大丈夫?
富士、富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
最近、患者様からお茶をいただきました。ただのお茶ではありません。患者様の庭で出来たお茶を頂いたのです。
静岡に私も生活しているので、普段からお茶に接する機会は多いこともあり、美味しいお茶のなんたるかは、それなりに知っているつもりです。また、お茶所としても著名な岩本山の周りを車で周回することも多いので、美味しいお茶のできる畑がどんなものかもよく体験しているつもりです(美味しいお茶の育成には気候が大事)。
お茶を頂いた患者様の地区は、美味しいお茶の育成にとても適した場所であることは間違いないことはわかっていたのですが、飲んでみて、やっぱり美味しかった。
何より、患者様自らが自信を持って育てておられるお茶を頂けたのが嬉しかったのでした。
お茶とテアニン
お茶に含まれるテアニンという成分は、最近、集中力を高めたりリラックス効果があったりするほか、睡眠の質を向上させるなどの作用があると言われております。
テアニンとは…
お茶の特融の旨みのもとでもあります。とくに若い芽に多く含まれています。
テアニンには、リラックス作用・興奮抑制作用があり、睡眠の質の向上、集中力向上、またPMS症状の軽減などがあるといわれています。
私は元々がコーヒー好きで、自分で生豆を買ってきてガスで炒ったりすることもあるくらいでした。
最近のコーヒー豆の高騰の傾向を見ると、このままコーヒーばかり飲むのかどうか?日本に住んでいるからこそ手にできる日本茶、緑茶にもっと親しむべきなのではないか?と、自然と思うようになりました。
コーヒーやカフェインの効果は言うまでもなく、とても効果的なものであることは間違いありませんが、テアニンによるセロトニン様の働きは、カフェインによる交感神経亢進効果に取って代わり得るものでもあると私は感じてます。
患者様から頂いたお茶を飲んで、明日もベストを尽くして仕事をしようと思うきっかけになったのは言うまでもありません。