誰もが健康であり続けるために介護行政の出来ること
富士市富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
お薬って、いつまで飲めば良いのか分からないことっありませんか?
特に病院で医師に専門的に診てもらって出されたお薬などは、いつまで飲めば良いか判断に困る事があると思います。
基本的に医師は、次回の受診日までを想定してお薬をお出しする事が多いのです。特に慢性的な疾病(高血圧や腎不全、脂質異常症や生活習慣病など)の場合は次回の受診予定日までのお薬を渡されるのが通常です。
でも、感冒症状(つまり風邪)や体の酷使による一時的な痛みなどに出されたお薬についてはどう考えるべきでしょうか?
薬剤師としてお勧めするのは、医師に、いついつまでお薬を飲むべきか、意見を聞いておく、という事です。
自己判断で、自覚症状が無くなった時点で服用をやめても良い場合もありますし、継続的に飲んだ方が良い場合もあります。
何か皮膚の感染を起こして悪い菌が体内に入ってしまった場合などにだされる抗生物質の場合、基本、飲み切って終了と考えていただきたいです。途中で服用を自己判断でやめてしまうと、せっかく飲み始めたお薬の効果を十分に得られない場合もありますし、逆に中途半端なお薬の飲み方が耐性菌を作り出すこともあります。
なのでお薬を医師から処方された場合、いつまでそのお薬を飲むべきか、医師に相談する事をお勧めするのです。
場合によっては医師と言葉のやり取りにすれ違いが生じ、十分に服用について情報が得られないことも想定出来ます。聞き違いもあり得ますし、ニュアンスを誤って受け止める可能性もあるでしょう。
そういうこともあるので、お薬を調剤薬局で受け取る際には、薬剤師に、どのように飲めば良いかアドバイスを積極的に受ける事をお勧めします。薬剤師は医師の処方意図を経験的に把握している場合が多いので、改めて医師に服用方法を確認する手間を省くことが出来るからです。