薬剤師は薬を飲まない??
富士市にて在宅医療に携わっているふじやま薬局薬剤師の栗原です。
今朝の静岡新聞の朝刊に「オーバードーズ」の問題が取り扱われておりました。
オーバードーズとは、お薬を適正用量以上に意図的に接種するという行為です。特に精神活動を抑制させたり活性化させたりするといったお薬の作用を利用し、恍惚感や健忘感を味わうといった誤った動機から用いられています。
昔からこういうオーバードーズの話はあり、今に始まったものではありません。でもいつも問題になるのは、年若い男女がこれに走るという事例です。
お薬を過剰に摂取すれば、それによって受けるダメージは深刻になる場合が少なくなく、それは次第に心身を蝕んでいきます。
新聞記事にある様に、単にお薬の適正使用の重要さ、また間違った動機で服用することの問題を教えるだけでは問題解決にはならず、社会的問題が背景にあるのですから、問題の根は深いと言わざるを得ません。
けれども、間違った動機でお薬を手に出来る環境を正していくことも、当然ながら必要です。
間違った動機でお薬を手に入れることを難しくするために、ドラッグストア、ネット通販などの窓口がしっかりと問題を把握し対処していく草の根の対策が不可欠であることは間違いありません。
また私の同僚たちも、学校薬剤師として、学校に出向き、オーバードーズの恐さを伝える働きに携わってます。私どもの知識が少しでも役に立てば幸いと覚えます。