ダイヤモンドリングをトリロジーペンダントにリフォーム

遺品整理をきっかけに、お母様が大切に使われていた指輪をリフォームしたいとご相談いただきました。
お持ち込みいただいたのは、16.1mm×8.3mm、4.64ctの大粒なオパールがセットされたプラチナリングです。
お母様がよく身に着けていらっしゃったそうで、その思い出を大切にしながら、今の時代でも自然に身に着けられるデザインへ仕立てたいというご希望でした。
一般的な立て爪リングのリフォームでは、宝石を丁寧に取り外し、元の枠は下取りして新しいジュエリー製作の費用に充てることが多くあります。
しかし今回のご相談では、お母様が長年愛用されていたリングそのものにも大切な思い出がありました。
そこで、単に石だけを移し替えるのではなく、元のリング枠を溶かし、新たなリングの素材として再利用する方法を選択しています。
ただし、この方法には技術的な難しさがあります。
通常リングは、石を支える石座部分と腕部分を一体で設計することが多く、強度やバランスを考慮しながら制作します。
今回は既存素材を再利用するため、新たな石座を製作し、再利用した素材で作った腕部分と組み合わせる構造となりました。
また、オパールは独特の遊色が魅力ですが、輝き方が比較的やわらかいため、周囲の宝石選びによって印象が大きく変わります。
イエローベリルで明るさを加え、ロードライトガーネットで深みを与え、ダイヤモンドで流れのある輝きを作ることで、オパールが自然に主役となる構成にしています。
また、計6石のカラーストーンを包み込む爪はK18を使用しました。
異なる素材の色味が加わることで、中央のオパールがより美しく浮かび上がるよう工夫しています。
ジュエリーリフォームは単なる修理ではなく、想いを受け継ぎながら、今後も使いやすい形へ整えていく仕事でもあります。
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