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仲介と買取の違い|どちらがあなたに合う売却方法?

尾崎友則

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テーマ:不動産売却

仲介と買取の違い|どちらがあなたに合う売却方法?
「不動産を売りたい」と考えたとき、最初に迷うのが“どの方法で売るか”です。
不動産会社に依頼して一般の買主を探す方法(=仲介)と、
不動産会社が直接買い取る方法(=買取)。

どちらも聞いたことがあると思いますが、
実際に「どう違うのか」「自分の場合はどっちがいいのか」となると、意外と分かりにくいものです。

私はこれまで静岡市で数百件以上の売却相談を受けてきましたが、
同じような物件でも「早く売りたい人」と「少しでも高く売りたい人」では、選ぶべき方法がまったく違います。

今回は、不動産のプロとして、そして“静岡の人間”として、
本音ベースで「仲介」と「買取」の違いをお話しします。
最後まで読んでいただければ、きっと「自分にはどちらが合っているのか」が見えてくると思います。

第1章 そもそも「仲介」と「買取」とは何か

まずは基本の整理から。
● 仲介とは
仲介は、不動産会社が「売主」と「買主」の間に入り、売買を成立させるお手伝いをする方法です。
つまり、不動産会社は“間に立つ立場”。
あなたの代わりに広告を出し、問い合わせ対応をし、内覧案内を行い、買主を探してくれます。
売却が成立した際に「仲介手数料」を支払うのが一般的です。
(例:売却価格が2,000万円なら、手数料は約66万円+消費税)
仲介は、市場価格で売れる可能性が高いのが最大の魅力です。
ただし、買主が見つかるまで時間がかかることもあります。

● 買取とは
一方の買取は、不動産会社が直接あなたの家を買い取る方法です。
間に一般の買主はいません。契約相手は不動産会社自身。
そのため、「すぐに現金化できる」「内覧対応や広告が不要」「瑕疵担保責任が軽い」といったメリットがあります。
ただし、買取価格は市場相場より1〜3割ほど低くなるのが一般的です。

第2章 仲介と買取、どう違う?わかりやすい比較

第2章 仲介と買取、どう違う?わかりやすい比較
ここで、実際にお客様からよく受ける質問をもとに、
仲介と買取の違いを具体的に見ていきましょう。

比較項目仲介買取
買主一般の個人・法人不動産会社
売却スピード1〜6ヶ月(平均3ヶ月前後)最短数日〜2週間
売却価格市場価格(高く売れる可能性あり)市場価格の7〜9割程度
手間広告・内覧対応が必要不要(1回の査定で完結)
瑕疵担保責任原則あり原則なし(免責可)
費用仲介手数料あり仲介手数料不要
向いている人高く売りたい・時間に余裕がある人早く売りたい・手間をかけたくない人

第3章 仲介が向いている人

仲介は、「価格を重視したい」人向けの売却方法です。

① 少しでも高く売りたい方

静岡市内でも、人気エリア(例えば駿河区中田・葵区鷹匠・清水区草薙など)は、需要が高く、
仲介で時間をかければ相場以上で売れることもあります。
買主が「ここに住みたい」と思ってくれるケースでは、リフォームなしでも好条件で成約することがあります。

② 売却時期に余裕がある方

仲介は買主が見つかるまで時間が読めません。
1ヶ月で決まることもあれば、半年以上かかることもあります。
そのため、「次の住み替えにまだ余裕がある」「ローンの返済を急いでいない」方には向いています。

③ 売却活動をしっかり任せたい方

広告掲載・内覧調整・価格交渉などはすべて不動産会社が行うため、
信頼できる担当者と組めばスムーズに進みます。
ただし、担当者の力量によって結果が変わるのも事実。
「どんな戦略で売るか」「価格を下げるタイミング」などをしっかり話し合うことが大切です。

第4章 買取が向いている人

第4章 買取が向いている人
買取は、「スピードと安心を重視したい」人向けです。

① 早く現金化したい方

たとえば相続で空き家になった家を早く整理したい、
転勤・離婚などで急いで現金が必要――。
こうした場合、仲介では間に合わないこともあります。
買取なら、最短3日で契約・1週間で入金も可能です(弊社実績)。

② 売却後のトラブルを避けたい方

仲介で売却すると、引渡し後に「雨漏りしていた」「床が傾いていた」などの
瑕疵(欠陥)をめぐるトラブルが起こることがあります。
買取では、不動産会社がプロとしてリスクを引き受けるため、
原則として瑕疵担保責任は免責になります。
売った後に心配しなくてよい、という安心感は大きいです。

③ 築年数が古く、状態が悪い物件

一般の買主は“見た目”で判断します。
古い家やリフォームが必要な物件は敬遠されがちで、売れ残るケースも多いです。
弊社のようにリフォーム・リノベーションも手掛ける会社であれば、
古家をそのまま買い取り、自社で再生販売することができます。
だからこそ「売れないと思っていた家」が活かされるのです。

第5章 仲介と買取、ハイブリッドという選択肢

最近では、「最初は仲介で販売して、一定期間売れなければ買取に切り替える」という方法も増えています。
弊社でもこの“ハイブリッド型提案”を行っており、
「できるだけ高く売りたいけど、長引かせたくない」という方に非常に好評です。
たとえば、
3ヶ月間は仲介で販売(広告・ポータル掲載)
売れなければ、あらかじめ提示していた買取金額で即現金化
という形です。
この方法なら、
● 高値売却のチャンスを逃さず、
● 時間を無駄にせず、
● 計画的に次のステップに進めます。
「仲介か買取か」で悩むより、“両方の良いところを取る”のも一つの方法です。

第6章 私が現場で感じること


ここからは、少し個人的な話をさせてください。
仲介と買取、どちらにも長所と短所があります。
でも、最終的に「どちらが良いか」は、数字ではなく“人の状況”で決まると思っています。
あるご年配のご夫婦は、築45年のご自宅を手放す決意をされました。
「子どもたちは県外で暮らしていて、もう使うこともない」とのこと。
他社で高めの仲介価格を提示されていましたが、売れずに半年が経過。
ご相談を受けて私が現地を拝見すると、屋根の雨漏りが進行しており、
放置すれば解体費が増える危険な状態でした。
最終的に弊社で買取させていただき、すぐにリフォーム再販。
「気持ちの整理もついて、やっと前に進めました」と奥様が笑顔を見せてくれました。
反対に、別のケースでは「仲介でじっくり売る」ことを選び、
時間をかけた結果、相場より200万円高く売れたお客様もいます。
つまり――大切なのは“どちらを選ぶか”ではなく、
“あなたの目的に合った道を選ぶこと”なんです。

第7章 静岡で選ぶなら、地元を知る会社に

静岡市はエリアごとに相場や動きが大きく違います。
たとえば、葵区の中心部はマンション需要が高く、
一方で駿河区・清水区は戸建てのニーズが根強い。
東京や大手ポータルのデータでは読み切れない“地元の温度感”があります。
その土地の特性を理解した上で、**「仲介で行くべきか」「買取にすべきか」**を判断するのが一番確実です。
弊社では、ただ価格を提示するだけでなく、
周辺の実際の成約事例・購入希望層・リフォーム再販の需要まで考慮し、
最も“現実的に成果の出る方法”をご提案しています。

まとめ

まとめ
「仲介」と「買取」――。
同じ“売却”でも、目的とゴールはまったく違います。
高く売ることを重視するなら「仲介」。
スピードと確実性を求めるなら「買取」。
そしてどちらも諦めたくない方には、ハイブリッド型の提案。
不動産の売却は、一生にそう何度も経験するものではありません。
だからこそ、焦らず、正直に、そして冷静に判断することが大切です。
私たち「株式会社エステージ」は、
査定だけでなく、売却方法の選び方そのものからご相談を受けています。
「できれば高く売りたいけど、時間もかけたくない」
「相続した家をどうすべきか迷っている」
「他社で断られた物件を相談したい」
――そんなお悩みがある方こそ、一度お話ししてみてください。
無理に買取をすすめることも、焦らせることもありません。

お客様の立場に立って、
“売主が後悔しない選択”を一緒に考える。
それが私たちの仕事です。

静岡の不動産を知り尽くした地元のパートナーとして、
次の一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。

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尾崎友則
専門家

尾崎友則(宅地建物取引士)

不動産買取売却センター静岡(株式会社エステージ)

不動産売却の仲介買取、相続不動産の活用、空き家管理、古家再生など、お客様一人一人の状況や要望を考慮し全力でサポート。あらゆるニーズに合わせた最適な解決策を、スピーディーかつ丁寧にご提案します。

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