サビの高音を楽に出す「ミックスボイス」習得のコツ|ボイストレーナーが解説

テーマ:ボーカルコラム

サビの高音を楽に出す「ミックスボイス」習得のコツ|ボイストレ



「サビの高い部分になると、急に声が苦しくなる」「裏声に切り替わった瞬間、声が弱々しくなってしまう」。私のレッスンでも、ミックスボイスの出し方についてのご質問は本当によくいただきます。それだけ多くの方が、高い声の壁にぶつかっているということなのだと思います。

カラオケで好きな曲を最後まで気持ちよく歌いたい、プロを目指して音域を広げたい、などきっかけはさまざまですが、悩みの中心はいつも「高い声」です。

今回は、プロボイストレーナーとして30年間お伝えしてきた、ミックスボイス習得の考え方と練習法をできるだけわかりやすくお話しします。

結論を先に申し上げると、答えは二つです。一つは、裏声と表声を正しく使うこと。もう一つは、3Aから4Aのオクターブ練習を取り入れることです。

ではなぜこの二つなのか、順を追ってご説明しますね。

ミックスボイスは裏声と表声の正しい使い分けから
まず、いちばん大切なことからお伝えします。ミックスボイスを身につけるために最初に取り組むべきなのは、裏声と表声をそれぞれ正しく使えるようになることです。

ミックスボイスとは、裏声と表声を融合させ、高い音域でも無理なく芯のある声を響かせる発声のことです。

「ミックスボイスという特別な第三の声がどこかにある」と考えて、裏技のような出し方を探してしまう方が少なくありません。しかし、裏声は裏声として、表声は表声として正しく出せるようになって初めて、二つの声は自然につながっていきます。土台を飛ばして高音だけを練習しても、声は安定しないのです。

高い声が出ない、高音に自信がない、など私が主宰するSMDボーカル教室に寄せられるお悩みの中でも、高音に関するご相談は特に目立ちます。レッスンでは生徒さん一人ひとりの個人カルテを作り、裏声と表声のバランスが今どうなっているのかを確認するところから始めます。

現在地がわかれば、その方に必要な練習は自然と見えてきます。6歳から88歳まで、目的も年齢もさまざまな生徒さんを見てきましたが、この順番はどなたにも共通しています。

高い声は苦しくない、リラックスが上達の近道


「高い声を出すと喉を痛めそう」と思っていませんか?
実はここに、多くの方が驚かれる事実があります。正しく出した高い声は苦しいものではないのです。むしろ高い声は喉への負担が少なく、低音の方が喉に負担がかかります。

レッスンでこうお伝えすると、ほとんどの方が「逆だと思っていた」と驚かれます。「高い声は喉に力を入れて、頑張って出すもの」という思い込みこそが、ミックスボイス上達を妨げている最大の壁だと私は感じています。

だからこそ、私のレッスンでとても大切にしているのがリラックストレーニングです。体や喉から余計な力を抜けるようになると、高い声は驚くほど楽に出るようになります。

高音に必要なのは気合ではなく脱力。これが、30年の指導を通じてたどり着いた私の結論です。

ただ、リラックスといっても、単に力を抜けばよいわけではありません。当教室の基礎レッスンで腹式呼吸から丁寧に整えていくのは、無理なく声を出せる状態を体でつくるためです。苦しさを我慢しながら歌うのは、正しい努力とは言えないのです。

3Aから4Aのオクターブ練習が効果的な理由


では、具体的にどんな練習をすればよいのでしょうか。私がミックスボイス習得のためにおすすめしているのが、3Aから4Aのオクターブ練習です。

3Aから4Aのオクターブ練習とは、音名「ラ」にあたる3Aの音から、その1オクターブ上のラである4Aまでを、裏声と表声を正しく使い分けながら行き来する発声練習のことです。

この1オクターブの中には、ちょうど表声から裏声へ切り替わるポイントが含まれています。リラックスした状態でこの音域を丁寧に往復するうちに、二つの声の境目が少しずつなめらかになり、ミックスボイスの感覚がつかめてきます。焦らず、楽に出せる音から積み上げていくのがコツです。

オールジャンルに対応している当教室では、J-POPから演歌、ロックまで、生徒さんの歌いたい曲に合わせてこの練習を組み込んでいます。好きな曲で練習できると、続けること自体が楽しくなりますよ。

一方で、絶対にやってはいけないのが、がなり声です。がなり声とは、喉を強く締めつけて力任せに張り上げる、だみ声のような発声のことです。

一見、声量が出て高い声に届いたように感じられるのですが、喉を傷める原因になり、ミックスボイスの習得からもかえって遠ざかってしまいます。

高い声が出ないからといって、力で押し切ろうとしないでください。練習の途中で喉に痛みや違和感を覚えたら、それは体からの危険信号です。一度立ち止まって、リラックスした状態を取り戻すことを優先しましょう。

高い声が出ないと感じたら、早めのご相談を


「自分の声は、どうしてこうなんだろう」。そう感じている方にお伝えしたいのは、高い声が出ないと悩んでいる方ほど、できるだけ早めにご相談いただきたいということです。

自己流の練習でがなり声の癖がついてしまうと修正に時間がかかりますし、喉を痛めてしまっては元も子もありません。

私はプロボイストレーナーとして30年、延べ2,000人以上の方を指導し、多くのプロ歌手を世に送り出してきました。長年の活動の中で音楽業界の関係者の方々と築いてきた信頼関係も、今の指導の大きな土台になっています。

著書「カラオケ採点必勝ガイド」がAmazonランキング音楽書部門で第1位をいただけたのも、現場での試行錯誤を重ねてきた結果だと受け止めています。

本山nackeyナオトが主宰するSMDボーカル教室(川口音楽スタジオ モンキーダンス)には、カラオケを楽しみたい方からプロ志望の方まで、幅広い生徒さんが通われています。

あなたの声の状態を確認しながら、裏声と表声のバランス、リラックスの仕方、オクターブ練習の進め方を一つずつご案内します。

まとめ

高い声は、頑張って絞り出すものではなく、リラックスして届かせるもの。裏声と表声を正しく使えるようになれば、ミックスボイスは誰でも必ず近づける技術だと私は考えています。

・サビの高音が出ず、好きな曲を最後まで歌い切れない
・裏声と表声の切り替えで声がひっくり返ってしまう
・自己流の練習で喉の痛みや違和感を覚えたことがある

・サビの高音が出ず、好きな曲を最後まで歌い切れない
・裏声と表声の切り替えで声がひっくり返ってしまう
・自己流の練習で喉の痛みや違和感を覚えたことがある

このようなお悩みをお持ちの方は、SMDボーカル教室にお気軽にご相談ください。
30分無料体験レッスンも受け付けています。
https://www.smdvocal.net/
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