管理組合って何？
ある日、知人から電話があり、その友人がすぐ上の住人の騒音に悩んでいるので、
相談に乗ってほしいとのことで、マンション管理士3人で相談に向かったところ、
日中に上の住人の騒音で睡眠を妨害されるとの相談内容でした。
相談時刻がちょうど妨害される時間と重なっていたので、我々で音を確認するも、
日中ということもあり、上階に限らず、四方から音がしている状況なので、上の住人
の方とよくコミュニケーションを取ってくださいとアドバイスをして帰ったところ、
後日、また連絡があり、今回は上の住人と掴み合いのけんかになったとのことで、
今度は管理組合の理事長も同席の上、お互いの事情を聞いてみると、古いマンション
で、元々じゅうたん敷きの部屋をフローリング材にリフォームをし、コンクリートの
スラブの幅が極端に狭く、音が吸収できずに少しの音でもかなり響くようになってい
る状態になっていました。上の住人も夜間はかなり気を付けるようにするが、日中は
子供たちもまだ小さく、出入りが頻繁なので、気を付けるが多少の許容はお願いした
いとのことでした。日頃からお互いにコミュニケーションはほとんどなく、今回も騒
音の事で、トラブルになっている関係で余計にコミュニケーションがとりにくく、ま
た相談者も夜勤の仕事で、日中は寝ているとの事で、お互いの生活リズムの違いがこ
ういうトラブルを引き起こすのだなあ？と思い、お互いに気を付ける時間帯を相談し
て、その場はなんとか収まりました。
相談者としばらく話をして、引き上げる際に走り回っている小型犬がいたので、ここ
のマンションは規約上ペットOKですよね？と質問したところ、真顔でペットはもち
ろん禁止です！と答えられ、少しこちらが怪訝そうにするとすかさずこの犬はペット
ではなく、私の子供だからOKですと持論を延々と述べられ、表札にもそのペットの
名が書かれていました。理事長もこの問題もかなり頭を悩ませているようで、時間を
かけて解決しましょうとアドバイスをして、マンションを後にしました。
果たして、これはどちらが悪いのでしょうか？
