教育研究会分科会報告①〜豊かな学びがいっぱいでした〜

谷浦健司

谷浦健司

テーマ:英語教育

教育研究集会外国語教育分科会が開催されました。ねらいや観点がしっかりした豊かな報告ばかりで学びが多く、質問や意見、感想もたくさん出ました。生徒たちに合わせて様々な工夫をし、人間性を豊かにする教育実践をめざそうと意思一致しました。2回に分けて報告します。

12月13日(土)13:30〜16:00 たかつガーデン(大阪府教育会館)

レポート(発表順)
1. 堤 ちひろさん(箕面高校)
「怪談「雪女」"Snow Woman"を紹介」
最近は他者との交流が苦手な生徒が多いと感じていて、自己表現を大切に相互尊重させること、読書を通して自分自身を客観視させること、身近な自然を大切に感じる感性を養うことを心がけています。読解では内容を重視して教材を選んでいて、「手袋を買いに」「マチルダ」などを教えてきました。グローバル科の速読でも無料の電子ブックコレクションを使っていますが、内容の良いものを選ばせています。この間は「怪談」(ラフカディオ・ハーン)シリーズを扱い、「雪女」など良い表現もたくさんあって生徒たちに好評でした。設問にも工夫し、生徒たちの心を育てています。

2. 木村 結さん(箕面高校)
「夏休み課題〜想像上の海外旅行の絵日記〜」
以前から様々な学校で、夏休み課題として絵日記に取り組ませています。その際、実際の絵日記だと生徒の経済格差が出てしまうので想像上にしています。すごい嘘を考えるなあという日記が出てきてバラエティ豊かで面白い取り組みになっています(笑)例えば「フィンランドにサンタに会いに行った」は必ず何人かが書いて重なります。「阿部寛さんと一緒にローマで風呂に入った」「海外で災害や津波を止めた」など社会的なものも書いてくれます。世界地図をつけて教室や廊下に展示するとクラスを超えて他の生徒たちが見てくれます。今夏は「外国で結婚した」が大流行でした。

次回に続く


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谷浦健司
専門家

谷浦健司(教育アドバイザー)

高校教諭40年、大学生指導の経験をもとに教育講演や教育アドバイスを行います。英語教育では、映画「火垂るの墓」を英訳した独自教材が全国で評判に。思春期の子どもに寄り添う指導法や子育てのヒントを伝えます。

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