学校図書館について考える
先日に続いて京都大学の北川進特別教授が「金属有機構造体の開発」でノーベル化学賞を受賞されました。やはり同じ関西で教えておられる先生の受賞は本当に嬉しいです。
北川先生は、長年の研究で金属と有機物を組み合わせて無数の小さな穴が規則的に並んだ構造体を開発し、ねらい通りの分子を吸着・分離させることに成功しました。空気の利用という点で応用範囲は広く、二酸化炭素の回収など様々な分野ですでに活用されています。
インタビューでは「空気は小さな国も資源のない国も等しく分布しています。これを使う科学を発展させることは平和に関わりますし、地球環境を守る上でも重要です」と話され、研究の意義を強調されました。また若い人たちへのメッセージとして「幸運は準備された心に宿る」というパスツールの言葉を紹介し「運というものは自分で作っていって、自分の夢を実現してほしい」と話されました。
長年の苦労が報われた北川さんの受賞を心から喜びたいと思います。
(参考)NHKインタビュー(2025年10月8日)



