「主体的に学習に取り組む態度」の評価について

谷浦健司

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テーマ:子育て・教育

今朝の新聞に、次期学習指導要領の論点整理で、評定・評点のもとになる3観点のうち「主体的に学習に取り組む態度」について、評定・評点に含めず個人内評価として所見欄に書く方向が示されたと報じられています。これまで学習評価は、①知識・技能②思考・判断・表現③主体的に学習に取り組む態度の3観点で評価していましたが、また大きく変わることになりそうです。

この間の学習指導要領では、時代のニーズに合わせて自分から主体的に学習に取り組む態度を大きく評価しようと考えられてきました。確かに生徒たちの中には自分たちで調査・研究・発表する雰囲気が生まれている良い面もあると思います。高校でも大学並みのテーマで取り組む話も伝わってきます。

しかしこれまでの授業内容や担当時間は変わらずに、さらに時間を取って調査・研究・発表することは生徒たちにも先生方にも大きな負担となっている面もあります。私は何とか時間をつくってSDGsなどについて調べさせて英語でプレゼンさせて評価していましたが、他の先生方は出席点や提出点、態度点などいわゆる平常点で評価している場合も多いようです。

やはり教員や予算を増やしてゆとりがある中で、施策が進められることが大切だと考えます。

(参考)『学ぶ「態度」それぞれ 変わる成績付け』朝日新聞(2025/9/29朝刊)

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谷浦健司
専門家

谷浦健司(教育アドバイザー)

高校教諭40年、大学生指導の経験をもとに教育講演や教育アドバイスを行います。英語教育では、映画「火垂るの墓」を英訳した独自教材が全国で評判に。思春期の子どもに寄り添う指導法や子育てのヒントを伝えます。

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