デジタル教科書について

谷浦健司

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テーマ:子育て・教育

今朝の新聞に、中教審の作業部会でデジタル教科書が正式な教科書となる方向性が固まったと報じられています。教科書は今は紙だけですが、それを①デジタルのみ②デジタルと紙(ハイブリッド)③紙のみの3種類を認めるようにするようです。

今も紙の教科書にQRコードがあってデジタル素材に繋がるようになっています。今後はそのデジタル素材にも検定が課され、膨らんでいくことが予想されます。情報化社会で多くの情報に触れられることは大切で、子どもたち・生徒たちの学びが豊かになることでしょう。紙とデジタルの特性を活かす研究や研修も進むことでしょう。

しかし情報量が膨大になりすぎて、子どもたち・生徒たちの負担が大きくなりすぎる懸念もあります。また、教科書の制作コストが上がり、教科書会社の寡占化がさらに進む可能性も高いでしょう。高校ではこれまでにも良い教科書を出版してきた会社が撤退してきました。これらの問題点に対する行政の配慮は今後必要だと思います。

子どもたち・生徒たちや学校現場の反応をよく見ながら、少しずつ進めていくことが求められています。

(参考)『デジタル教科書「ならでは」駆使へ』朝日新聞(2025/9/25朝刊)


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谷浦健司
専門家

谷浦健司(教育アドバイザー)

高校教諭40年、大学生指導の経験をもとに教育講演や教育アドバイスを行います。英語教育では、映画「火垂るの墓」を英訳した独自教材が全国で評判に。思春期の子どもに寄り添う指導法や子育てのヒントを伝えます。

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