なぜ通夜と葬儀は続けて行われるの?~意外と知らないお葬式の流れとその意味~

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【質問の内容】
ふと気になったのですが
通夜→葬儀というふうに続いて行われることが一般的だと思うのですが、なにか続けて行うことになにか意味があるのでしょうか?
通夜と葬儀が離れた日時で行うことはあるのでしょうか?

【回答いたします】
通夜とは、葬儀を行う前夜に、皆で集い故人との最後の夜を過ごすという意味合いが強いものです。
そもそも通夜は本来「儀式」ではなく、例えるなら葬儀式の前夜祭のような位置付けです。

そのため、お寺様をお招きして焼香をいただくといった、儀式めいた形を必ず伴うものではありません。
しかし、日中に営まれる葬儀式には、お仕事等の都合で参列できない方もいらっしゃるため、せめて通夜にだけでもご弔問をという社会的なニーズから、現在のような儀式としての体裁が整ってきました。

近年では通夜を行わない「一日葬」という形式も普及してきていますが、弊社では通夜の持つ意味をご家族様にお伝えした上で、お経やご弔問がなくとも、ご家族様だけで故人とお過ごしいただく時間を設けるようお願いしております。

なお、「通夜と葬儀の日程を離して行うことがあるのか」というご質問につきましては、ご家族様に特別なご事情がある場合に限り承ることがございます。ただし、上述の通り通夜は必ず行うべき儀式ではございませんので、いわゆる「通夜式」を葬儀日から大きく離して実施した経験は現時点ではございません。(葬儀日と火葬日が離れたご葬儀を担当したことはございます。)

以上、ご参考になれば幸いです。

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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