葬儀の供花、すべて柩に入れるのが慣例か~一部では事前に選別可能との声も~

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【質問の内容】
質問失礼します。
自分の親戚の葬儀の時に思ったことなのですが、お花って、確かに全部使って欲しいものではありますが、全て使うには量が多いと思います。それで友人に聞いたのですが、友人のところは入れるお花を先に決めておけたそうです。
そういうことは一切聞かれなかったですし選べないものだと思っていました。実際葬儀社の方はお花は全て入れるもので考えているということでしょうか?

【回答いたします】
原則的には、頂いた生花はすべてお柩に納めるという考え方の葬儀社が多いと思います。祭壇が大きかったり、参列の皆様から頂いた生花がたくさんあり、納めきれない場合は、バラやユリ、胡蝶蘭などを優先的に剪定してお渡しすることが多いです。 

ごくまれに、ご家族様から、具体的に収めて欲しい花を指定されることはありますが、弊社では、事前に喪主様にご意向を伺うことはしません。その理由としては、打合せの段階で故人様が好きだった色目や花の種類などを伺っていること、また、式も終わっていないのに、「祭壇のどの花を切るのか」と聞くことが、個人的には、なんとなく憚るので、担当者の裁量にゆだねております。 また、残ってしまうお花がたくさんになる時は、参列の方々に花束としてお渡しするケースもありますが、昨今の家族葬においては、お柩にお花が納まりきることが多く、あまり見かけなくなりました。 

あくまでも都市伝説レベルですが、「祭壇のお花は、故人の顕彰の為のものであり、お柩に納める生花は別に用意すべき」という理由で、お柩に納める生花を別途用意させる葬儀社があるらしいです。葬儀においてそのような縛りは聴いたことがないので、ご注意ください。

まとめると、葬儀社ごとにお柩に納める生花については、ポリシーがあるかと存じますが、あくまでもご家族様のご意向が優先ですので、葬儀に臨む際は、ご意向を伝えていただければと存じます。

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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