その重さ、本当に安全ですか?ー労働安全衛生基準と現場のリアルー

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【質問の内容】
厚生労働省による労働安全衛生の基準では、 「女性は体重の24%以下」「男性は体重の40%以下」が持てる重さの目安とされています。
川波さんの職場は基準を守っていますか?

【回答いたします】
ご質問いただいた事で、法令、規則、指針等を調べる事ができました。ありがとうございます。結論を申し上げると、結果的に遵守できている状況でした。 

葬儀社において亡くなった方をお抱えする状況は、
①病院等でベットからストレッチャーへの移動
②ストレッチャーから布団への安置
③布団からお棺への納棺
④お柩の霊柩車への移動 となります。 

弊社では、お身体の移動を伴う業務においては、常に2名以上の体制で対応していること、かつての葬儀社のように看護師様やご家族様に補助をお願いすることを恥としていません。むしろ、故人の尊厳を踏みにじるような扱いとならないことを第一義にしております。また、葬儀において、事故、怪我の発生するインシデントとなるのは、お身体を移動する場面がほとんどです。 弊社では職員に対し、その際に気をつける点を研修、座学、現場での事前指示等で事故防止を徹底しております。 

今回のご質問のお陰で、あらためて葬儀版の腰痛予防マニュアルも作成することが出来ました。 
投稿後スタッフに頒布したいと思います。 

成年男子は努力目標なんですね、正直、事実上遵守するのは無理な場合もありますが、弊社は零細で私も現場に出ていますので、体重のある方の場合は、私が担当したりしています。法律はスタッフを守ってくれますが、使用者には冷たいので、、幸い今のところ腰痛はでていません。 

手前味噌ですが、労働環境は整っている方だとは思いますが、要求されるスキルがブラックと周りからは揶揄されております。 

ご質問を機会として、改めて労働環境について見直していこうと思います。 ご質問いただき、ありがとうございました。 

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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