好きな言葉はありますか?
【質問の内容】
葬儀の式に遅れてしまったら、もう入ることは出来ないのでしょうか?
【回答いたします】
そのようなことはございませんので、どうぞご安心ください。急なご訃報により葬儀に間に合わなかったとしても、「せめて一目でもお別れをしたい」というお気持ちは、何よりも大切にしていただきたいと思います。
ただし、葬儀担当としての経験から、遅れて参列される際にご注意いただきたい点がございます。以下をご参考ください。
【通夜の場合】
通夜が終了してから1時間以上経過している場合は、弔問を控える。
〈理由〉
喪主やご親族との関係が深く、先方があなたの弔問を心待ちにしている場合であれば別ですが、
翌日に葬儀を控えたご家族のご心労を思えば、遅い時間の訪問は控えるのが望ましいと考えます。
故人との関係が深いからといって、ご家族も同じお気持ちであるとは限りません。
ご自身の思いを押し付けることのないよう、ご配慮をお願いしたいなと思っています。
【葬儀の場合】
葬儀式の開式から30分以上遅れると、ご対面が叶わない可能性がある。
〈理由〉
一般的に葬儀式は約1時間程度です。前半に宗教者による儀礼が行われ、後半にお別れの時間が設けられます。式が終わるとすぐに出棺・火葬場への出発となるため、到着された時にはすでにお柩の扉が閉じられている場合や、出発後であることもあり得ます。
【共通のお願い】※喪主・ご親族と特に親しい関係にある場合を除きます。
式場にいる友人へ「遅れる」と連絡しない。
〈理由〉※賛否あることを承知で申し上げます。
連絡を受けたご友人が遅れる方を思うあまり「○○さんがもうすぐ来るから、お別れの時間を延ばしてほしい」あるいは「開式を少し待ってほしい」と、喪主や葬儀担当者に懇願されることがあります。
悲しみの中にある喪主に余計な心配をかけてしまう上、「情緒」を盾に希望を伝えるのは、ある意味で配慮に欠ける行為と思っています。葬儀式は故人の為に行われるものであり、遅れてしまう方の都合に合わせる場ではありません。事情があって遅れることは誰にでもありますが、それ以上に大切なのは、ご遺族のお気持ちに寄り添う姿勢です。私たち葬儀担当者も鬼ではありません。可能な限り柔軟に対応いたしますが、葬儀に関わるすべての方がお互いを思いやる気持ちに満ちた式であって欲しいとの思いからあえて、書かせて頂きました。



