お線香と焼香の違いは?

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【質問の内容】
焼香は何のためにあるんですか?
お線香と何が違うんですか?また、お線香だけあるいは焼香だけはダメなんですか?

【回答いたします】
焼香を行う理由としては、
① 香りを故人や仏さまにお供えすること
② 香りによって自分の心や身体、そして式場を清めること
③ 香煙が広がっていく様子が、弔いの気持ちが会場全体に行き渡る姿と重なり、見る人の心にも慰めを与えること などでしょうか

もともとは式場で香木を焚いて供養していたものが、より扱いやすい形に工夫されて焼香となりました。お線香との違いは、香りをお供えする形が粉末状か棒状かという点であり、根本的な意味は変わりません。利便性の面から、粉末よりも棒状の線香が広く用いられるようになりました。また、線香の燃える時間を法要の目安として用いることもある、と僧侶から伺ったこともあります。

宗派によっては線香を立てずに寝かせて供える作法もあり、これは香木をお供えする代わりとされています。いずれにせよ、大切なのは「香りをお供えしよう」という気持ちです。ですので、「焼香だけ」「お線香だけ」と区別するよりも、その場の習わしや状況に応じてお線香だけをお供えしたり、焼香とあわせて祈りを捧げるのが良いと思います。

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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