棺桶の中に入れちゃいけないものってあるの?

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【質問の内容】
棺桶の中に入れちゃいけないものってありますか?

【回答いたします】
火葬場の見解としては「原則として、お身体以外の遺品等を納めることに否定的です」。しかし、実際にはご遺族様のご心情に配慮し、副葬品を黙認しているのが現場の実情です。あくまで良識の範囲内でお願いしておりますが、その中でも不燃物や危険物は納めることができません。具体的には、金属製の杖、カーボンロッドの釣り竿やゴルフクラブなどです。

また、メガネや靴なども本来は不可とされていますが、お骨への影響を考慮し、足元に納めることもあります。意外に思われるかもしれませんが、実は書籍も不可とされています。理由は、紙質や形状によって燃え残り、拾骨の際にそのまま残ってしまう場合があるためです。どうしても納めたいとのご希望がある場合は、ページを折り曲げて空気の隙間を作るなどの工夫や、燃え残る可能性があることをご了承いただいたうえでお納めいただいています。

葬儀社の中には、ご家族のお気持ちを優先するあまり、ほぼ制限なく副葬品を入れてしまうところもあります。しかし、火葬場職員や火葬炉への影響を考慮することは、ひいては故人様の尊厳を守ることにもつながります。そのため、バランスをとった対応が望ましいと感じております。

お柩に納められない場合でも、故人様の人となりを会葬者に伝えるために、式場に展示して皆様にご覧いただくことは可能です。式場にご持参いただいたうえで、担当スタッフと相談しながら副葬品をお選びいただくのがよろしいかと存じます。

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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