お棺にベルトは入れても大丈夫?
【質問の内容】
宗教や宗派等の名前を持ち出されると、堅苦しく聞こえて知ろうという気持ちになれません…でも知っておかねば世間知らずだと指をさされる気がします。宗教関連で知っておいた方がいいことはなんですか?自分が調べなかったり避けてきた結果何から知ればいいのかが分かりません。
【回答いたします】
お別れに際して、宗教儀礼をおこなう場合、ご家族にお伺いするのは、お家の宗旨宗派についてです。
具体的には、仏式、神道、その他の新興宗教系、キリスト教、イスラム教などが宗旨、仏式の中で、天台宗や浄土真宗などさらに宗派をお聞きすることになります。
お家の宗派の調べ方としては、お仏壇の本尊やお位牌、お墓の場所などから、お付き合いをしているお寺様の名前がわかったり、親戚にお聞きして判明することが多いです。まずは、自分の家族が何宗で、お付き合いのあるお寺は○○寺だと知ることから始めるのが良いと思います。
そこからご自身の関わる宗教が、どんな教義をもち、何を大切にしているのかを知るようにしていただくと良いと思います。一般知識として例えば、天台宗の開祖が最澄で、本山が比叡山などの日本史的な知識は必要ないと思います。
日常の会話では、ご自身の宗教について話題に上ることはありませんが、安易に「無宗教」と考えるよりも、自分のご先祖様が、何故その宗旨に所属したのかを知ることは、ご自身のルーツを考えるという意味では、有意義なことではないかと考えます。色々と調べていくうちに、例えば、仏教美術に目覚めるかもしれませんし、あるいは、哲学的な思索を楽しむこともできるかも知れません。
個人的には、常識的に知らなければならない事と捉えるよりも、ご自身の宗旨を知ることから、教養の幅が広がることを楽しんでいただけたら良いなと考えています。



