災害があった場合の葬儀について
【質問の内容】
葬儀社はなぜ存在するんですか?お坊さんや宗教関連の人が対応できる問題では無いのでしょうか?
【回答いたします】
確かに存在意義がないかしれません。
ご質問の通り、お坊さんや宗教関連の方々が主導する葬儀を私も理想としており、
まだまだ少ないですが、ご自身で葬儀を司ることを考えるお寺様のお手伝いをしております。
中には、深夜でも故人を病院までお迎えに行く方もいらっしゃいます。
葬送儀礼が宗教者の手に戻る日がくると良いなと考えて葬儀社を運営しており、
存在意義が完全に無くなるその日を目指して頑張っております。
「人は死ぬために生きる」という言葉がありますが、語弊をふくみつつもそんな感覚で
葬儀のお手伝いをしております。
ただ現実は、理想には程遠く、
宗教者やお家の方が、未明でも病院にお迎えに行ってくれて、お寺にお身体を安置して、保全をし、死亡届を提出し火葬場の予約を取って、葬儀式場の準備を整えるためにお花や食事を注文して、家族で棺を用意して納棺して、葬儀式を行い、火葬場に向かってご拾骨するのは、かなりのご負担がかかることが想像できるかと存じます。
かつては、そのお手伝いを村の総出の一大事としてみんなが手伝ってくれました。
社会的関係の薄くなった現代では、それは難しく、悲しいことに宗教者すら葬儀から追い出す現状があります。



