葬儀に多い宗教は?
【質問の内容】
以前葬儀をした際に六文銭というものがありました。六文銭は三途の川を渡るための賃金と教えて頂いたのですが、調べると「六道輪廻の象徴として六文銭が使われるのは、死者がこの六つの世界を迷わず越えて成仏できるようにという祈りが込められているからです。六文=大道の通行料という民間仰的な意味合いもあります。」と書かれていました。宗教で意味が変わるのですか?
長文失礼いたしました。
【回答いたします】
そもそも、仏教の経典(お経)の中に、故人にお金を渡して、供養とせよと言う内容は存在しません。
ご質問の文章にもありますが、仏教の宗旨宗派によって、意味合いがブレるというよりは、民間信仰であるため、地域や風俗によって様々な解釈があると考えた方が納得できるかと存じます。
いわゆる「所説あり」という理解です。ある時は、三途の川の渡し賃、またある時は、六道を通り抜けるための路銭、7日ごと審判を受ける時の袖の下だと伝える人もいるようです。
ここからは、個人的な見解でありますが、6文銭を渡すのは、「旅立つ者に見送る者ができること」のひとつとして、餞(はなむけ≒せんべつ)をしているのだと考えています。では、その金額がなぜ1文銭6枚なのかと言うと、6という数字に意味を持たせているのかなと思っていて仏教では六道輪廻(ろくどうりんね)とか六波羅蜜(ろくはらみつ)とか6根6境6識(ろっこんろっきょうろくしき)とか6に関する内容が頻繁にでてきます。6地蔵とかも聞いたことがあるのではないでしょうか?6角形が構造的に安定していることも関係しているように思います。人の空間認知も東西南北と天地6方向ですし、さらには、イスラム教やキリスト教にも6と言う数字に関する内容があったりします。(6以外の数字でも重要とされている数字はありますが、、)
少し饒舌になりすぎました。回答に戻ると、6文銭を持たせたという記録は室町時代にはあったようです。
1文銭は室町時代には中国銭の輸入によって普及していました。真田幸村の旗印にもなっていましたから少なくともそれ以前からはその風習はあったことは推測できます。
以上 私の回答がブレているかもしれませんがご参考いただければ、幸いです。



