葬儀を行う前の相談

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【質問の内容】
高齢両親がいますが、どちらも認知気味です。
しっかりしていた時に葬儀は家族葬でいいと言われています。
参列は離婚歴のある兄、既婚姉一家、姉の娘夫婦、未婚の私だけになるようです。父の兄弟姉妹はすでに亡く、母の兄とは相続でもめて絶縁状態、知らせないでくれと言われています、母の姉はホームに入っているようですが跡取り娘(私には従妹)は隠していますし、勝手に従妹が逆切れすることがあってここ5年ほどは全く疎遠です。
父は分家筋ですが本家の人の方からもう付き合いしたくないようですし、兄は知らせないつもりです。父の友人が一人健在ですが、とても葬儀会場までは来られないと思います。
10人未満ですね、参列するのは。何だか寂しいなあという気もしますが、義理で来てもらってもと思います。喪服、数珠、黒のストッキング、喪のバッグなどを用意していますが、別に黒のブラウスとスカートもあった方がいいですか。あとでこうすればよかったなあと思うことは、どうしても出て来ると思いますが、こうすればいいのでは?と思うことがありましたが、どうぞご助言ください。

【回答いたします】
亡くなる方が100人いらしゃるとして、そのお別れに際してのご事情も100通り存在します。お父様やお母様のお別れに際してのご希望(〇〇さんはよばないでほしい等)をお聞きになっておいでなので、そのご意向を尊重しつつ、ご兄弟の思いを形にできるように葬儀担当者の方と打ち合わせするのが良いでしょう。

葬儀となった場合、お父様やお母様に代わって、長男様が喪主となることが想定されます。ご質問の方は次女様でいらっしゃるにも関わらず、色々とご配慮されておいでです。お一人で何もかも背負うことの無いようにしていただきたいなと思います。家族の中でしっかり者の兄弟姉妹にすべてを任せてしまい、口を出すだけの兄弟姉妹親族さんという図式になって揉めてしまうということがよく起こります。ポイントは、「巻き込むこと」です。相談のフリでもかまいません。「従姉妹には伝えないつもりだけど、いいかしら?」とご自身の負担を減らしつつ、お別れに望んでください。相談者様にとっても、大切なお別れの時間となる葬儀式に於いて、気苦労だけが思い出となることの無いようにしていただきたいと思います。

後段の服装についてですが、夏場の喪服は昨今の気象では、体調を崩すこともありえます。お別れだけに気持ちが向くように、過ごしやすい服装で、喪服に準じた黒色のものをご用意しておくことをお勧めします。

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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