葬儀の種類

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【ご質問の内容】
誰しも明日亡くなると、考えて生きている訳がないと思っていますが、時の流れには逆らえませんので、自分が亡くなった時は家族や親族に賑やかな別れをしたいと考えています。普通の人ならやらなさそうな葬儀とかってありますか?一応宇宙葬なども考えています。

【回答いたします】
お葬式は、大切な方を亡くすという事実を機縁に今ある「生」を見つめなおす場でもあります。故人が残される家族に向けて伝える大切なメッセージです。ですから、その方なりの方法でのお別れを考えることは、とても素晴らしいことだと考えています。
「にぎやかなお別れ」のイメージとしては、参列された方々が笑顔を交えながら故人について語り合っている場面が思い浮かびます。代表的な例としては「生前葬」があります。ほかにも、生前に録画したメッセージを式場で上映する方法や、語り合いの場を設けるために東南アジアのように通夜の期間を延長する方法などがあります。文化的背景やご家族の負担を考えると難しい面もありますが、「誰でも好きな時に弔問できる」形はあってよいと考えています。
実際には、若い方の葬儀で会場をクラブ風に演出した例もありました(音量には配慮しました)。
また、参列者全員が故人の思い出をスピーチする、すし職人の方が通夜ぶるまいのお寿司をその場で握る、などの実例もあります。いずれも、参列者が故人らしさを「体験する」形になっています。
ご自身の趣味や信条、人生経験を通して「家族に何を伝えたいか」を考えると、きっと何かが思い浮かぶはずです。その時点で、そのお別れは唯一無二で、他の誰にも真似できないものとなります。
もっとも、普段は葬儀について深く考える機会は少ないと思いますので、参考として、私がこれまで見聞きしたり想像したりした例を以下に挙げます。不謹慎に感じられるものもあるかもしれません。あらかじめお詫びを申し上げておきます。

【実際に存在するもの】
・花火葬
・バルーン葬
・ラストレター(故人からの手紙が届く)
・ドライブ葬

【お別れに応用できそうなもの】
・スターネーミングギフト(故人の名前を星につける)
・AIアバター(故人のデジタル情報を持つアバターが家族にお 
 別れを告げる)

【私が夢想しているもの】
・すべての宗旨宗派の方を招いて行う祈念式
・100人の僧侶による供養式
・お別れを告げたかった人、あるいは故人がお別れを告げたか
 った人々のもとに出向く出張葬
・参列の方々に逆香典 
・希望の場所で葬儀を行う外国葬・海外埋葬

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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