葬儀社を初めて気づいたことは?
【ご質問の内容】
素朴な疑問なのですが、何故せれもにという名前の会社にしたのですか?
【回答いたします】
せれもにの語源は、英語の Ceremony(儀式・儀礼)に由来します。葬儀社の社名には「〇〇セレモニー」や「セレモニー〇〇」というものが多く、言葉を見れば葬儀社だとすぐ分かります。しかし、それではありきたり過ぎて埋もれてしまいます。
また、社名によくあるのは、真心や誠意、寄り添いといった“心情に寄り添う”言葉を使うパターンです。日本語や英語で表現されることが多いのですが、(あくまで個人的な感覚として)少し作り物めいて聞こえ、使いたいとは思えませんでした。
そんな折、介護士さんと名刺交換をする機会がありました。名刺の裏面には、利用者さんに名前を覚えていただくため、大きなひらがなで名前が印刷されていることが多くあります。その名刺を見て、「わかりやすく、読みやすく、シンプルに」葬儀社であることを伝えるには、ひらがな表記が最適なのではないかとの思いに至りました。
こうして「せれもに」という社名が生まれました。
「変わった名前ですね」と言われたり、「せれもにー」と長音をつけて呼ばれたりすることもあります。そのたびに、なぜひらがなにしたのかを説明し、「違います、ひらがな4文字で“せれもに”です」とお伝えします。
そうしたやり取りのおかげで、むしろ記憶に残る社名になったのではないかなと感じていて、個人的には、この社名をとても気に入っています。
蛇足ですが、「せれもに」で商標登録もできたので、同業の方は使用できない表記となりました。使おうとする方はいないでしょうが、もし、趣旨に賛同して使用したいという方がいらっしゃたら、その方とはお友達になれそうです。きっと、少しユニークなお人柄でしょうから…。



