終活を考えるタイミングは?

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【ご質問の内容】
終活は何歳頃から考えた方がいいのでしょうか?

【回答いたします】
結論「気になった時が、活動開始期です。」 
つまり、この回答を見ている瞬間から始めて欲しいと考えています。
終活と括られる内容は多岐にわたりますが、弊社がセミナーなどでお話させていただく内容は、少し趣が違うかもしれません。終活を始める動機は、「他人に迷惑をかけたくない。」という思いから始まることが多いように感じます。とても大事なことで、そのこと自体に異論はないのですが、お伝えしたいのは、「ご自身の人生の充実、いまある生活を楽しくするための終活であって欲しい。」というものです。 
終活の基本は、人生の逆算にあります。セミナーではその方法として「あなたは、最後に誰の手をにぎって、この世を去りたいのか?」という質問から終活を始めていきます。
例えば、いちばん楽しかった学生時代の友人に看取ってもらうとしたら、その時が来た時にその友人の消息すら分からないかも知れませんし、高齢になってこの世を去っていることだってあり得ます。そう考えてみると、まさしく今、その友人に会っておいた方が良いと考えが変わるかもしれません。 
行動を起こすことで、今の生活に変化が訪れることを「終活」 の基本としています。「墓じまいをしないと子供に迷惑がかかる。」「葬儀費用ぐらい準備しておきたい。」「相続税がかからない様に贈与したい。」お墓があって迷惑だというお子様がいらっしゃるならば、その事のほうが問題で、まさしく今、子供と向き合うべきですし、葬儀の内容は、残される家族が考えることです。そして、相続の基本は自分の為に使い切る事。 「財産を残してしまうから、様々な問題を引き起こすのだ。」と新たな切り口で物事を見るキッカケとなるのであれば、ご自身の人生をふりかえるという意味において、「終活」はとても有意義なものとなるのでは?と考えています。

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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