心残りがあります。
【ご質問の内容】
質問です。私は生まれつき貧血持ちなのですが、今後葬儀など式に参加した時に倒れたりしてしまうんじゃないかと不安です。葬儀中に体調が悪くなって倒れたりした場合葬儀は中止になったりしますか?
【回答いたします】
お答えとしては、「中止にすることもできるし、続けることもできます。」となります。
中止を選んだ場合は、葬儀後に入場する火葬場に事情による中止の連絡を行います。葬儀日程は、火葬炉の空き状況から逆算して決まります。例えば、明後日の12時の予約が取れたら、葬儀は明後日の11時~12時で通夜はその前日の18時といった具合です。ですので、葬儀を中止した場合は、改めて火葬場の予約から取り直すことになり、中止した翌日に必ず葬儀を行うことができるとは限りません。また、ご参列の方にもう一度葬儀にお集まりいただく事を考えると、関係の皆様のご負担も考慮する必要があります。
私の担当する葬儀においても、ご遺族の体調が急変し救急車を要請したことがあります。その際は、ご親族皆様が相談し、付き添いの方を残して、火葬場に出発されました。
式の途中で体調を崩してしまうことは、よくある事です。葬儀において、ご参列の皆様にとって大切なことは、故人様とのお別れの区切りが自分なりに納得できるものであったのかどうかです。葬儀に我慢して参列することではありません。ご体調が心配でいらっしゃるのであれば、緊張を強いる葬儀式には、あえて参加せず、お通夜の後の比較的ゆっくりした時間にご自身だけでお別れの時間を過ごしてみるという選択もあってよいと考えています。
「葬儀には参加したいのだけど、体調が心配で、皆に迷惑をかけてしまうかも知れないので、通夜の後にお別れさせて欲しい。」そう聞いて、「それでは、困る。葬儀には参加しなさい。」という方はいらっしゃらないと思います。ご自身でどうすることもできない事情を心配する必要はあまりありません。ご自身らしいお別れの仕方があるのですから、無理をせず、お別れに参列いただければと存じます。



