葬儀の内容を遺言に記すべきか?

藤井俊平

藤井俊平

テーマ:QアンドA

【ご質問の内容】
葬儀は無い方が、息子や孫達も楽なのでは無いかと感じています。しかし、亡くなった後の状況や葬儀を決めるのは残された人達であって私自身ではない為、こういう場合は遺書に書いて残すのがいいのでしょうか?五十路を迎える前には、考えておきたい感じています。

【回答いたします】 
ご自身のお気持ちを伝えるという意味で、遺書に「葬式はいらない」と記すことは良いと思います。 
白洲次郎も葬式不要戒名不用とだけの遺書を残して、ご家族はその遺志に従いました。 

ひとつだけ考えていただきたいのは、ご質問の内容にも書かれていらっしゃるとおり、
葬儀は「故人と遺族の両方の想いを形にするもの」である点です。 
息子や孫たちも楽なのではないかという思いは、ご自身のお考えであって、直接聞いた内容ではありません。 それとなく、聞いてみると、自分が思ってもいないような返答が帰って来るかも知れません。 

とは言え、中々聞きづらい内容でもあるので、もし遺書に「葬式不要」と書くのであれば、但し書きで
「ただし、家族が葬儀をしたいと思うならば、その限りではない」と追記しておくことをお勧めします。

遺書の作成関してですが、はじめは自筆遺言の形で良いと思います。 50歳であれば、まだまだこれからお考えが変わる可能性もありますし、まずはご自身のお考えをまとめるつもりで作成されると良いかと存じます。

自筆遺言成立要件
① 全文自筆
② 正確な日付(末日とか吉日とかは無効)
③ 不動産の内容は、登記に記載のある内容を正確に記入(住所ではなく、地番や家屋番号)
④ 自筆署名と押印(認印可)

ご参考ください

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藤井俊平
専門家

藤井俊平(葬儀業)

株式会社せれもに

「ライフエンディングサポート」サービスにより、高齢者が抱えるさまざまな悩みをまとめて解決に導く。信頼関係を築き、葬儀について元気なうちから備えていただくことで、安心してお別れに臨んでいただく。

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