古家再生・長屋リフォームの専門家
舘慶仁
Mybestpro Interview
古家再生・長屋リフォームの専門家
舘慶仁
#chapter1
「老朽化で困っている空き家など、住まいのリフォームの事はお任せください」と語るのは、大阪市淀川区で「リフォームワーク」を営む舘慶仁さん。親しみやすい笑顔で、地元では「リフォーム屋たっちゃん」と呼ばれており、地域の人々に愛されています。
創業20年の同社は、地元大阪市をはじめ、尼崎市、豊中市を中心に京阪神すべてのお客さまに支えられ、1200件の実績を誇ります。その中には「全日本リフォーム連盟」の「全国リフォームデザインコンテスト」でデザイン賞を受賞した工事もあり、困っている人のために「日々、お客さまの力になれるように営業しています」と舘さん。
今現在、問題とされているのは、古家や昭和初期に建てられた「長屋」が多く「空き家」として残っている事です。昔のままの間取りを、お客さまの希望を丁寧に聞き取り、予算を考え、現代の生活様式に合わせた住み心地の良い家へと再生する事が、同社の強みであり舘さんの願いでもあります。
例えば「築50年の2階建ての長屋を新築同然のようにリフォームしてほしい」という依頼を受けた際には、柱、梁(はり)、基礎を補強し、後は全てを造り直すリノベーション(大規模改修)を提案しました。このような難しい案件でも対応可能なのは、今までの実績と技術が織りなす技であり、口コミで紹介されて尋ねてこられるお客さまも多いといいます。
#chapter2
2015年5月に「空き家対策特別措置法」が完全施工されてから、今まで以上に「空き家」に対する関心が世の中に広まってきたといいます。国土交通省は、2016年から10年間の住宅政策の進め方を示した計画案として、2025年度には500万戸を超えるといわれている「空き家」を400万戸程度まで抑える方針を打ち出しました。
「空き家」を放置する事によって発生する問題点として、建物の老朽化はもちろんのこと植栽や雑草による景観の悪化、防犯や防災上の不安、条例による行政指導や行政命令の施行などが挙げられます。
この「空き家対策特別措置法」によって、今まで通り「空き家」を所有するという事は、税金の負担や撤去命令および相続問題などの、さまざまなリスクとなります。これらのリスク回避のためにも、建物の特性や立地を考え、リフォームして「住む」「貸す」「泊める」という活用方法を同社は提案しています。
また住宅だけではなく、実際に築80年の長屋店舗の再生事例もあり、既存の店舗が洋品店だったため、1階を飲食店にリフォームするために給排水、ガス設備などのライフラインを一から設置。2階は単身者用の賃貸アパートに蘇らせたというケースもあります。
#chapter3
築古の長屋をリフォームするにあたって、構造面の問題も状況に応じて補強する事。腐った柱や土台などの入れ替えなどによる補強に加え、ベタ基礎を施し、既存の布基礎としっかりアンカーで繋ぐ事により耐震性が保たれます。
間口の狭い長屋の場合は、通し間取りが特徴ですが、現代の暮らしに合わせたキッチンやLDKの確保もリフォームにあたっては重要課題です。1間半間口住宅において1216サイズ浴室の設置や階段の配置の工夫によっては、幅広い空間作りが可能になります。気になる隣宅の生活音も遮音シートを貼り、プラスターボードで壁下地を起こす方法で、ある程度の音が遮断されるといいます。
また、外観も今の時代にあったスタイリッシュな物へと変化させ、きれいにリフォームされた家を見て感動されるお客さまも多く、依頼主の喜ばれる姿を見る事が、舘さんのやり甲斐に繋がっています。
隣同士の「長屋」を1軒にしてほしいという依頼には、広いスペースも確保できるという点から既存の柱を撤去し広いLDKの実現など、大幅に間取りを変更する事も可能です。ただ、このような柱を抜く事により他の構造体にかかる荷重分散を図る為、適切な骨梁の設置が必須です。
「梁を補強するにあたり、その荷重がちゃんと下部構造に伝わるようになっているを適切に判断することが大切です」と語る舘さん。トータル的に、お客さまのニーズに合わせた上で、安全面にも配慮し、より良い方法でリフォームを行っています。その確かな施工技術はチームワーク抜群の「チームリフォームワーク」。情熱あふれる職人たちに支えられています。
「古い空き家でも財産には変わりはありません。その大切な資産を有効活用する事は、資産を所有する者の義務であり権利です。その資産を再生し活用する事が、社会への貢献にも繋がっていくと思います」と語ってくれました。
(取材年月:2020年8月)
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Profile
古家再生・長屋リフォームの専門家
舘慶仁プロ
リフォームアドバイザー
リフォームワーク
長屋などの古家を専門に、お客さまの予算と必要性に応じてリフォームする確かな技術力は、数多い経験による低コスト化と、社内外のチームワークによるトラブルのない工事で、古家を現代的に住みやすく再生します。
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