親の認知症が心配になったら—成年後見制度と任意後見契約の違い
もしものときに備えるために —まず何から取り組めばいいのか
認知症対策やおひとり様の死後のことなど、
「備え」と聞くと、裁判所への申立てや契約書の作成といった大きなことを想像しがちです。
けれど実際には、そんな立派な手続きをいきなり始める必要はありません。
まず大切なのは、家族の中で「気になること」を言葉にしてみること。
親のこと、生活のこと、お金のこと。
小さな不安を共有するだけで、後の準備がぐっと進めやすくなります。
ところが、この「最初の一歩」を踏み出せずにいるご家庭が少なくありません。
「まだ大丈夫」と思っているうちに時が過ぎ、気づいたときには選べる方法が限られてしまうのです。
では、具体的にどんなことから始めればよいのでしょうか。
今回は、「家族の安心につながる備えの第一歩」を整理してみましょう。
家族での話し合いを始める
第一歩は、特別なことではありません。
「最近、物忘れが増えた気がするね」など、
ちょっとした気づきをきっかけに会話を始めてみましょう。
制度の話をいきなり持ち出す必要はなく、普段の会話の延長で十分です。
契約や手続きに入る前にしておきたいこと
すぐに裁判所や公証役場に行く必要はありません。
まずは次のようなことを整理しておくと、後の判断がぐっと楽になります。
- 預貯金や不動産などの財産リスト
- 定期的な収支(年金・保険・公共料金など)
- 医療や介護に対する大まかな希望
- 誰に相談したいか、誰に任せたいか
こうした「棚卸し」をしておくだけでも、
任意後見契約を結ぶか、成年後見の申立てを検討するかの判断材料になります。
専門家に相談するメリット
もし制度を利用しようと思ったら、申立書類や契約書の作成など専門的な手続きが必要です。
専門家に相談することで、
- 書類の準備がスムーズになる
- 裁判所や公証役場とのやり取りを任せられる
- 手続きが多方面にわたった場合でも調整役になってもらえる
といった利点があります。
まとめ—悩みを放置せず、小さく整理することから
- 家族で不安を言葉にする
- 財産や希望をリスト化してみる
- 専門家に一度相談してみる
こうした小さな一歩を積み重ねることで、将来の不安は確実に軽くなります。
また、「おひとり様で話す相手がいない」
「家族とはどうしてもこうした話ができない」
という場合でも心配はいりません。
民間業者ではなく国家資格を持った専門家を利用することで
安全に、ご本人に寄り添って、整理や調整を一緒に進めることができます。
このような小さな準備をおこなうための大切な取り組みとして、
「どう生きたいか」を家族と話し合う場 —人生会議(ACP)
というものがあります。
次回のコラムではこの人生会議をご紹介します。
私たちの終活ナビサポート(セカンドライフまるごとサポートの一部サービス) では、
- 親の判断力や状況に応じた制度の選び方
- 任意後見契約の作成サポート
- 成年後見制度を利用する際の家庭裁判所申立の準備
など、実務的な支援を行っています。
「まだ大丈夫だと思うけど心配になってきた」
「どちらを選べばいいか分からない」
そんなときこそ、専門家の視点で一緒に整理してみませんか。
┃相続、認知症、死後の事務手続まで──
┃あなたの“これから”を法的にしっかり支える事務所です。
┃行政書士西田法務事務所
┏━━━━━━━━━━━━━━━
■■セカンドライフまるごとサポート
人生100年時代 セカンドライフの「安心」を、
ひとりひとりに寄り添ってトータルに支援します。
https://pd-office.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━
■■終活サポート「安心ナビ」
「終活って、何から始めればいいの?」という方へ。
家族に迷惑をかけたくないが、整理が苦手。
ネットの情報ではよく分からず、不安がある。
「やらなきゃ…でも進まない」そんな方に
https://pd-office.jp/navi
┗━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━
■■認知症になったときの代理人指名プラン
将来、認知症などで判断力が低下したときに備える”保険”として。
「私が本当に信頼できるあの人に後見人を任せたい。」
「自分で後見人を決めたい。」という方へ。
https://pd-office.jp/kouken
┗━━━━━━━━━━━━━━━



