始めるなら何から?家族の安心は、意外なほど小さな準備から始まります
お盆や長期休暇で実家に帰省すると、久しぶりに親とじっくり過ごす時間が持てます。
そのとき、こんなことに気づいた経験はありませんか。
- ・同じことを何度も尋ねてくる
- 通帳や印鑑など大事なものの場所が分からなくなっている
- 薬の飲み忘れや食事の不規則が目立つ
- 勧誘の電話や訪問販売に不安を覚える対応をしていた
「前より物忘れが増えたかもしれない」
「判断力が落ちてきたのではないか」
と感じると、心の中に不安が芽生えます。
「物忘れが増えたかも」と感じたときに考えておきたいこと
実家で過ごす時間の中で、ちょっとした変化に気づくことはよくあります。
それがすぐに生活に大きな支障をきたすわけではなくても、家族にとっては気になるものです。
このとき大切なのは、
「もし判断力が弱くなったら生活や手続きにどんな影響があるのか」
を知っておくことです。
判断力の低下が及ぼす影響
具体的には、こんな場面で問題が出てきます。
- 銀行口座からお金を引き出すとき
- 介護施設や医療機関と契約するとき
- 実家や土地を売却するとき
このような場面では、いずれも「本人に正常な判断力があること」が前提になります。
もし判断力が不十分と見なされれば、たとえ家族であっても代わりに手続きすることはできません。
だからこそ、「親の変化に気づいたとき」は、法律的な準備についても考え始めることが大切です。
制度を知る前に押さえておきたい視点
前回のコラムで、
・成年後見制度:すでに判断力が低下した人を守る仕組み
・任意後見契約:まだ元気なうちに将来に備えて契約する仕組み
だというふう制度の概要をお伝えしました。
「親の変化に気づいたとき」に大切なのは、まず次の3点です。
- 気づいたことを放置しないこと
- 医療や介護だけでなく、法律面でも準備が必要になること
- 判断力が残っているうちにしかできないことがあること
実際によくあるケースをご紹介します。
気づいたときには遅かったケース
70代の父が物忘れをするようになったが、「まだ大丈夫だろう」と家族は様子を見ていました。ところが半年後、介護施設への入所契約や銀行手続きが必要になったときには、すでに判断力を失っていました。そうなると、もう本人名義では契約できず、成年後見を申立てるしか方法はありませんでした。結果、手続きに時間がかかり、希望していた施設への入所ができなくなってしまいました。このように「もっと早く動いていれば」と後悔するご家族は少なくありません。
まとめ—親とのこれからを考えるきっかけに
帰省するときなど、実家で過ごす時間は、普段は考えない親とのこれからを見直す良い機会でもあります。
まずは「これからどうしたいか」を家族で話し合う入口にしてみてください。
「今できること」と「将来備えておくべきこと」を少しずつ整理していきましょう。
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