「認知症になったら財産はどうなる?」 —いま備える、3つの安心対策と“想い”の残し方

西田隆博

西田隆博

テーマ:気になる、親の終活。

もし自分が認知症になったときのことを考えたとき、
「自分のことは、自分で決めておきたい」
そんな想いをお持ちではありませんか?

ある日ふと、こんな不安が頭をよぎることがあります。

・認知症になったら、この家や通帳はどうなるんだろう?

・入院や施設に入ることになったら、誰が手続きをしてくれるの?

・子どもに迷惑はかけたくないけれど、何を準備しておけば安心できるの?

こうした漠然とした不安を抱えながらも、
「何から始めたらいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、将来の「もしも」に備えるための3つの法的な準備と、
大切な人に「あなたの想い」をきちんと残す新しい終活のカタチについてご紹介します。

認知症になると、財産はどうなるの?


認知症になると「判断能力」が低下し、自分の意思で財産を管理したり、契約を結んだりすることが難しくなります。
その結果、

  • 銀行の預金を引き出せなくなる
  • 不動産の売却ができなくなる
  • 医療や介護の重要な契約が本人ではできなくなる


といった状況に陥る可能性があります。

しかも、ご家族であっても、法的な代理権がなければ代わりに動くことはできません。
認知症になってからでは、できる手続きに制限がかかってしまうのです。

だからこそ、元気な今のうちに「法的な備え」を整えることが重要なのです。

今からできる、3つの法的な備え


① 任意後見契約

認知症などで判断が難しくなったとき、信頼できる人(家族や専門職)に、財産管理や医療手続きなどを任せる契約です。

【事例】神戸市 70代女性の場合
夫に先立たれ、一人暮らしを続けていたAさん。
エンディングノートを書いてみたものの、医療のことや財産のことは結局手つかず。
「気になってはいたけれど、誰に相談していいか分からなかった」と語るAさんは、無料相談をきっかけに任意後見契約を結びました。
将来、認知症になっても信頼できる行政書士がサポートしてくれる体制ができ、「ようやく安心できる」とほっとされた様子でした。

② 見守り契約

後見までは必要ないけれど、一人暮らしや高齢夫婦での生活が不安な方におすすめです。
定期的な安否確認や、万が一のときの緊急連絡体制を整えることで、「いざというときに気づいてもらえる」安心感があります。
【事例】明石市 80代男性の場合
妻を亡くし、一人暮らしになったBさん。
息子さんは東京で仕事しており家庭もあるので、多忙で帰省も年に1~2回程度。
Bさんは「倒れても誰にも気づかれないのでは…」という不安から、見守り契約を結びました。
月に1回の訪問と、週に1回の電話確認があり、何かあれば行政書士がご家族や関係機関と連携。
「一人でいても、一人じゃないような気がする」と、穏やかな毎日を過ごされています。


③ 死後事務委任契約

亡くなった後の各種手続きや整理を、あらかじめ信頼できる人に依頼しておく契約です。
対象となる手続きは多岐にわたり、以下のようなものが含まれます:
・死亡届の提出、火葬・納骨の手配
・入院費・施設利用料の支払い
・公共料金・携帯・サブスクの解約
・不動産の明け渡しや遺品整理
・年金・保険・税務関連の届出
・ペットの引き取り手配 など

【事例】姫路市 60代ご兄弟のケース
高齢の母親について「今後のことをそろそろ話し合わなければ」と、3兄妹で相談を始めたCさんたち。
話し合いが進む中で、亡くなったときの手続きをめぐって負担に偏りがあるとか、そもそも「誰が何をやるのか分からない」とモヤモヤするばかりで話し合いもうまくいきませんでした。
死後事務委任契約について説明を受けたご兄妹は、「それなら専門家にお願いしたほうが、公平で安心できる」と納得。契約締結後は、兄妹間での押しつけ合いもなくなり、「母のことをきちんと考えるきっかけになった」とおっしゃっていました。

プラスαの備え:「人生の卒業アルバム」を残しませんか?

法的な準備だけでは伝えきれないものもあります。
たとえば、次のような「あなたらしさ」は、契約書では表現できません。
・家族への感謝の気持ち
・子ども時代の思い出、写真にまつわるエピソード
・「この本だけは残してほしい」「この場所で葬儀をしてほしい」
・財産に込めた意味や価値観
こうした想いを残すのが、「人生の卒業アルバム」という新しい終活のカタチです。


あなたとご家族の「これから」を支えるために


人生の後半は、健康・お金・住まい・家族関係…さまざまな「不安の種」が一気に現れます。
でも、全部いっぺんに解決しようとしなくても大丈夫です。

行政書士西田法務事務所では、
「何から始めたらいいか分からない」という方の最初の相談窓口として、
そして、「安心して最期まで暮らせる仕組みを整える」伴走者として、
あなたのセカンドライフをまるごと支えるサポートをご提供しています。


セカンドライフまるごとサポート


人生のこれからと、その先までを「安心」でつなぐ終活支援パッケージ
〇任意後見契約

〇死後事務委任

〇遺言・家族信託 〇見守り契約


など、
ひとりひとりの事情に合わせて、オーダーメイドで組み立てます。



おひとりさま/お子様に負担をかけたくない方

相続や認知症のリスクに、今のうちから備えたい方

誰に何を頼んだらいいか分からない…という方



まずは無料相談から、一歩踏み出してみませんか?


お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら
06-7172-5917

https://pd-office.jp/

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

西田隆博プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

西田隆博
専門家

西田隆博(行政書士)

行政書士西田法務事務所

相続業務の経験豊富な行政書士です。今できる親孝行として、これからの安心を約束する「人生の卒業アルバム」の制作や、任意後見契約、家族信託の手続きを通して、理想の終活の実現をサポートします。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

家族が繋がり、後悔のない相続をサポートする行政書士

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪の法律関連
  4. 大阪の成年後見・家族信託
  5. 西田隆博
  6. コラム一覧
  7. 「認知症になったら財産はどうなる?」 —いま備える、3つの安心対策と“想い”の残し方

西田隆博プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼