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現場主義のコンサルティングをモットーにしています

医療経営指導の専門家

原聡彦

原 聡彦(はら としひこ)さん
医療現場での経験を生かしたアドバイスを心がける原さん

#chapter1

『孤独な存在』になりがちな医療機関の院長をサポートします

 医療機関専門のプロフェッショナル経営サポーター「MASパートナーズ」代表の原聡彦さんは、約16年間、神戸、大阪の2つの医療専門会計事務所での勤務を経て2009年10月に起業しました。「私自身が経営者になって、本当の意味でも経営者の孤独を実感しました。医療機関の院長は経営の相談をする相手がいない、『孤独な存在』になりがちなのです。そうした院長をサポートする社外パートナーの役割を担いたい」と力を込めます。
 原さんは、病弱だった母が今も健在であるのは「医師のおかげ」と感謝し、何か医療に関わる仕事をしたいと考えていたそうです。
 就職活動中、医療コンサルティングをする会社の存在を知り、その一つである神戸市にある税理士・会計事務所が母体の会社に就職。在職した9年間で、診療所の新規開業支援、医療法人設立及び分院展開支援、医薬分業支援、病院機能評価取得支援、事業承継支援(親族、第三者)など数多くの医療経営コンサルティングの現場を経験しました。    
 さらに平成14年から約7年間、大阪の公認会計士事務所を母体にしたコンサルティング会社で、診療所の成長段階に応じたきめ細やかな経営支援に取り組み、2009年10月に独立を果たしました。「今まで以上に医療現場に入り込み、医療機関の経営をサポートしたい、という強い思いで、独立しました」と言います。

#chapter2

院長が診療に専念出来るよう、「院外事務長」としてサポートします

 独立した原さんがとくに力を注いでいるのが「院外事務長サービス」です。院外事務長サービスは、財務状況や経理業務のアウトソーシング(外部委託)の相談をはじめ、従業員の給与計算、採用から給与の設定、退職手続きまでの人事労務管理、地域医療連携の促進、レセプト請求のチェック、診療報酬の施設基準の検討、時には患者の苦情にも対応するなど、医療機関の経営管理事務を一から十までのサポートする業務です。
 現在、院外事務長サービスを採用している医療機関は、大阪、兵庫、京都など関西一円で15施設あり、多いところで毎週、基本的には月に1、2回訪問してサポートをしているそうです。
 院外事務長サービスをしているクライアントからは、「今後の経営に関する不安や考えをじっくり聴いてもらい、的確なアドバイスを出してもらった」「診療報酬改定など経営環境の変化への対応を、いっしょに悩み、対策を考えてくれた」「人事労務管理に必要なことを教えてもらい、現場での導入をサポートしてもらえるので人事の悩みが軽減された。」「スタッフに行政指導の対応や患者の苦情の対応方法を指導してくれ、スタッフの事務処理能力が向上した」などの声が、原さんのもとに寄せられています。
 原さんは「今後も医療機関で起こるさまざまな問題を、院長やスタッフらとともに考え、解決に導くブレーンとなるため、院外事務長サービスをブラッシュアップしていきたい」と話します。

気苦労の多い院長夫人への相談者として信頼の厚い原さん

#chapter3

院長夫人コーチングや士業の医療クライアントの経営相談を増やし、きめ細かく医療機関の経営をサポート

 今、力を入れている事業が、院長夫人を相手にした電話コーチング(相談)です。院長夫人には、たいへんな苦労があると指摘します。夫が開業すれば、診療所の資金繰りやスタッフの事、経営面で気苦労が耐えないといいます。原さんは「この16年間、院長と診療所を支え、家庭を支える院長夫人の苦労を目の当たりにしてきましたので、院長夫人の悩みを聴き、院長とクリニックを支える院長夫人のよき相談者でありたい」と力を込めます。
 最近、原さんは、税理士・公認会計士・社労士・行政書士・中小企業診断士・ファイナンシャルプランナー(FP)ら、「士業」と呼ばれる人たちへの相談サービスにも取り組んでいます。彼らの医療クライアント(顧客)に関する相談をサポートしています。 医療クライアントからのニーズは、より専門的に、より高度化しているなか、彼らが医療クライアントの「良き相談役」として頼られるよう、顧客に医療機関を持つ医療クライアントの経営相談、経営診断、経営コンサルティングを、外部ブレーンとしてサポートするそうです。
 原さんは「士業の医療クライアントの相談、サポートなども増やし、よりきめ細かく医療機関の経営をサポートしていきたい。多くの医療機関の経営コンサルティングを経験したことで、医療経営の現場の実情に合ったサポートができるのが私の強みです。現場主義のコンサルティングをモットーにしています」と意欲を燃やしています。

(取材年月:2010年12月)

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専門家プロフィール

原聡彦

医療経営指導の専門家

原聡彦プロ

医業経営コンサルタント

合同会社 MASパートナーズ

院外事務長(事務長代行)、院長夫人コーチング、医療法人運営サポート、医院開業支援など、院長先生の経営のブレーンとして財務と人事の面から健全経営を継続できる環境づくりをサポートいたします。

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