「相手が変わってくれたら」と思う前に試してほしいこと
先日、某高校で行われた探究学習の中間発表会に、講評者として参加させていただきました。
【探究学習とは】
これは2022年度から高校で必修化された学習です。予測困難な社会を生き抜くため、知識の暗記ではなく、「自ら課題を見つけ、探究し、まとめ、表現する力」(思考力・課題解決能力)の育成を目的としています。
今回は、1年生の「行動・心理学」テーマのグループを担当し、合計7班の発表を拝聴しました。恋愛をテーマにした班が多かったのが、高校生らしい瑞々しさを感じて印象的でした。
発表を通じて、グループメンバーの意見をしっかりと整理し、聴衆に伝える能力の高さに感銘を受けました。
私からは、生徒さんたちへ以下の3つのメッセージをお伝えしました。
- この学習の意義は、導き出された結論そのものより、その結論に至るプロセス(仮説検証、試行錯誤)にあると思います。
- 心理学の既存理論は、考えを深めるためのツールとして活用し、自分たちの独自の結論を導き出すことに価値があります。
- 探究活動に唯一の正解や間違いはありません。恐れずに議論を楽しみ、探究を続けてほしいです。
高校生の探究心と、これからの可能性を強く感じた、貴重な一日となりました。



