ライフプランに合わせた資産形成をサポートするプロ武田拓也

ライフプランに合わせた資産形成をサポートするプロ

武田拓也

老後資金、保険、住宅購入、投資と一人一人に合わせた備えをフラットな目線でアドバイス

　「資産形成で重要なのは、自分の生涯を具体的に描くライフプラン」と話すのは、独立型FP事務所「FAMORE」代表取締役の武田拓也さん。ファイナンシャル・プランナーとして、日々の家計管理や中長期的な資産運用までワンストップで対応。教育・老後資金や保険、住宅購入、投資など幅広い分野で個別コンサルティングやマネーセミナーを行っています。

　「『老後2000万円問題など、先々のお金のことが気になる』という人は少なくないでしょう。いくらあればいいのかは人によって異なりますので、ご自身がどんな人生を送りたいのかを思い描いていただくことが大切。月々の収支や心配ごとをお伺いしながら、仕事や趣味、家族との時間など、かなえたい暮らしのイメージに近づけるために今から何ができるのかを考えます」と武田さん。

　複数社の商品を扱う乗り合い保険代理店として、一人一人に合わせた備えを見直し。住宅資金では、ローンの選び方など住宅購入のコツを伝授するほか、相続の相談にも応えています。
　
　特に力を入れているのが、これから資産運用を始めたい人へのサポートです。iDeCo（個人型確定拠出年金）やNISA（少額投資非課税制度）をはじめ、株式や外貨、不動産投資にも精通し、初心者向けセミナーを開催。希望者に初回無料の個別相談を行い、証券口座の開設から手ほどきします。

　受講者から「偏りのない助言がためになった」「保険を見直し、家計のスリム化ができた」との声も聞かれるセミナーは、年間100回以上。30代・40代の働き盛りの世代を中心に、2000人以上が参加しています。

青少年や高齢者とのふれあいの中で人間力と対話術を磨き、株式投資をスタート。実体験も生かし独立

　「困っている人に寄り添いたい」と福祉系の進路を選択した武田さん。一方で、父親が本業とは別に株式投資をしていたため、中高生の頃から関心を持っていたそうです。
　「大学在学中には教員免許の勉強と並行して、独学で投資に関する知識を蓄えていたんです」

　就職先は志望通り、高齢者をケアする有料老人ホーム。社会に出て「老後に行き届いた生活支援を受けようとしても、経済的な課題は想像しているよりも深刻」という現実を目の当たりにします。
　「自分に置き換えても、将来年金だけに頼るのは心もとないと気づいたんです。不安を抱きながら人を支えることができるのかと葛藤もありました。そこで本格的に株式投資を始めることにしました」

　武田さんは私立高校の福祉コースの教員に転向する傍ら、投資家としての活動をスタート。

　投資信託やFX（外国為替証拠金取引）、仮想通貨に海外不動産、AI（人工知能）を活用した投資の一つ「ロボアドバイザー」など、運用歴は約17年に及びます。
　「元本が半分以下に減るなど痛手も負い、市場の動向を身をもって学び、高校の担当コースが廃止になったのを機に、ファイナンシャル・プランナーとして独立しました」

　運用実践に基づいた、生の情報がちりばめられているセミナーは、「初心者にもわかりやすい」と評判だとか。

　「実体験に加え、教壇に立ち、生徒たちにわかりやすく伝えようと苦心してきた教員経験も生きているのかもしれませんね」と笑います。

自分らしい生き方を実現するためにも、早いうちからできることを始めるのが大切

　これまで数多くの人に向き合い、ライフスタイルにそった資産形成を後押してきた武田さん。ある時、50代の女性が「リタイア後の生活に希望を見いだせない。何かできることはないか」とやって来ました。

　運用経験は皆無でしたが、安定した収入がありました。武田さんの助言をもとに、思い切って「つみたてNISA」を始めることに。数年で資産が増えたところで、税金対策として収益不動産を購入。ローンを活用しての購入でしたが頭金を投入したことで、収支はプラスになったそうです。

　「節税にもなる上に、ローン完済後は現在住んでいる賃貸住宅を引き払って、住み替えることもできます。それでも、お客さまにとっては『清水の舞台から飛び降りるような気分』というほど大きな決断でした。『老後は家賃負担がなくなる分、心豊かに暮らせそうです』と穏やかな表情で話すのを拝見して、ホッとしましたね」

　多くの人の役に立てばと、フラットな立場で情報を発信している武田さん。投資ビギナー向けに資産作りの基本をまとめた著書「なぜあの人は『老後のお金』に困らないのか？」（クロスメディア・パブリッシング、2019年）、「投資でお金が増える基本の仕組み」（同、2022年）でも、投資についてわかりやすく解説しています。

　「将来に不安があるにも関わらず、アクションを起こさずにいると、ずっと心細さが付きまといます。自分らしい生き方を実現するため、早いうちからできることを始めましょう」と呼び掛けます。

（取材年月：2022年12月）

思い描くライフスタイルに近づけるために、総合的な資産づくりの第一歩を

老後資金、保険、住宅購入、投資と一人一人に合わせた備えをフラットな目線でアドバイス

青少年や高齢者とのふれあいの中で人間力と対話術を磨き、株式投資をスタート。実体験も生かし独立

自分らしい生き方を実現するためにも、早いうちからできることを始めるのが大切

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