24年問題をどう?対処するか?
手間ごと工夫により短絡化し、本来やりたいことを優先できるように結びつけています。
たとえば弊社は矢崎社のデジタルタコグラフを自社全車にも搭載、お客さまにも推奨販売しています。
デジタコは管理するための機器ですが、「管理するぞ?」と意気込むよりも安全指導に威力を発揮することのできる仕組みを活用するこが大切です。安全と経済性に効果がだせる便利な仕組みです。月次で安全点数のランキング一覧表を作成ができるのでこれを使って安心運転(スピード出さない、曲がり角は減速する、急加速急減速しない)の啓蒙活動をやってみることにしました。
次の3点に集中してやってみました
①毎月集計表をみんなの見えるところに貼りだしてみました
②指導したのは、高速ボタンの押しっぱなしはダメよ ということ
③実車、空車、休憩のボタンを押してくださいね ということ
最初に説明したのは①毎日安全運転通知簿をみてください。②毎月点数一覧表を貼りだすので日ごろ努力されている結果が数字にでるのでみてください と説明しました。2か月目からプライドくすぐられるドライバーもゲーム感覚でトライしてくれるドライバーもあらわれたことが功を奏し半年目には90点以下のドライバーはいなくなってきたところで褒章ルールを考え実行しました。月間の安全点数に応じて褒章(お米)をすることにしたのです。現在、弊社と顧問先で実施していますが90点以下のドライバーはいてません。事故も大きく減りましたし、燃費も向上しています。
弊社では単月100点のみ、顧問先では3か月ごろ点数に応じて褒章にランクありで実行中です。複数月や年間の集計を従来はデジタコで収集した情報を加工集計して活用していましたが、①集計は手作業で行っていたために手間も時間もかかること ②誰でもやれることではなかったこと が課題でした。そこで自動化ソフトを開発し作業時間手間を減らすことにしました。省くことのできた時間は、作業から指導や対策を考える時間になりました。
(ひと工夫の概要)
①安全点数の結果を集計できるソフトを作っています。
日付範囲を自由に指定して、月間、年間などの累計点、平均点を簡単に集計できます。
表彰ルール(●●点以上、稼働率●●%以上など)を指定して、評価一覧表も作成できます。
弊社では点数に基づいた表彰制度を作り、集計結果を毎月社内掲示しています。
100点満点達成者には褒章としてお米(5㎏)を贈るなどして、
安全運転実施へのモチベーション向上に役立てているほか、
年間集計できるので1年間の安全褒賞の基準にも活用しています。
もう一つ別のソフト
②月あたりの稼働時間、実働時間、走行距離の集計ができるソフトを作っています。
運行の実態把握が重要と考え総時間休憩時間を除いた勤務時間1分単位の残業時間などを自動集計します。残業時間は60時間以下分と60時間超分を分けて集計しますので、2023年4月からの法改正にも対応済です。集計結果はエクセルファイルに出力しますので、職能給(歩合)や各種手当を自由に追記可能です。さらに月あたりの固定経費(リース料保険料など)はドライバーごとにマスターデータ登録(エクセル管理)することができるので、あとは追加で変動経費(燃料代、高速代など)を手入力さえすれば簡単に月次の収支速報が出来上がります。