沖縄離島観光の課題を「WEBプロモーション×現場主義」で解決する。離島専門予約サイト「しまたび」の挑戦。
前回、前々回と、沖縄離島専門予約サイト「しまたび」や、会社の独立の想いについてお話ししてきました。
今回は、私が今最も心血を注いでいるテーマの一つであり、これからの地域づくりの核心である「関係人口」について、その本質的な捉え方と、現在進行中のプロジェクト「島まーる」での手応えをお伝えします。
※島まーる伊是名島・逆田ツアー(田んぼの再生)での一幕
関係人口は、決してお客様ではない
私が考える関係人口の定義は明確です。それは「お客様」を増やすことではなく、
「地域の仲間」を創ることです。
地域が発信するテーマ――例えば「伝統行事の継承」や「未利用資源の活用」といった、理想や課題に共感する仲間が集まり、コミュニティを形成する。あるいは逆に、地域外の方から「この島でこんな価値を形にしたい」という情熱が持ち込まれ、それを地元のコーディネーターが受け止めて具現化する。
この「双方向の共感」こそが、単なる観光とは一線を画す「関係人口」の入り口です。
2つの切り口:観光の先にある「生きるための支え合い」
関係人口が関わるテーマには、大きく分けて2つの領域があると考えています。
観光・環境のアップデート: 体験プログラムの開発や受入人材の育成、環境保全など、地域の魅力を磨き上げる活動。
地域の機能維持と産業振興:都市部では比較的潤沢な介護・保育・看護といったエッセンシャルワーカーの不足、あるいはIT・クリエイティブ・事業開発といった専門人材の不足を補い合う活動。
今期の「島まーる」では、実際に士業や専門職といった多様なスキル保持者が「島ともコミュニティ」に集まってきています。これは、地域が抱える切実な課題に対して、地域外の仲間が「自分のスキルを活かして貢献したい」と手を挙げ始めている、非常にポジティブな兆しです。
島ともコミュニティとは?
「ボランティア」で終わらせない。持続可能な「経済」の設計
ここで非常に大切なことがあります。それは経済的な側面です。 どれだけ尊い活動であっても、活動の収支が見合わなければ持続しません。私は「関係人口作り」においても、提供する価値に対して適正な対価を支払っていただける仕組み作りが不可欠だと考えています。
現代は「物質的な豊かさ」から「心理的な豊かさ」へと価値観が大きくシフトしています。「人と人との繋がり」に対する満足度が、金銭的な価値とイコールになっていく時代です。
平たく言えば、それは「活きた交際費」の広がりです。特に人生の経験を積んだ世代ほど、自分の時間やお金を「誰の役に立っているか分からない消費」ではなく、「大好きな地域や仲間を支えるための投資」に使いたいと願っています。その「交際費」の投資先に、人生の大きな喜びを見出す人が増えているのです。
成果が証明する、新しいコミュニティの形
今期の「島まーる」では、ツアー参加者の「離島毎ファンコミュニティ」への移行率が目標30%に対して「67%」(2026年1月現在)という数値を記録しました。また、参加者・現地コーディネーター双方の満足度も推定80%(2026年1月現在)を超え、多種多様な専門職ツアーの実績も積み上がっています。
これは、地域と人が「互いの人生を充実させるパートナー」として繋がり始めている証拠に他なりません。
結びに:地域と人が強く繋がり続ける社会へ
関係人口作りとは、ただ人を呼ぶ手法ではなく、地域と外の人が共に汗をかき、支え合える社会をデザインすることです。
人生の充実のために、地域と人が強く繋がり続ける。そんな「共創(コークリエーション)」(※一般的には(コ・クリエーション)ですが、当社名は「コー」としています)の輪を、これからも沖縄の離島から、そして各地の現場から広げていきたいと切に願っています。
私たちの取り組みが、地域の未来を案ずる皆様、そして新しい生き方を模索する皆様にとって、一つの希望となることを目指して。
※座間味島コーディネーター山野将太さんとのワンシーン
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