天然素材からできた改善剤「ルミライト」で悪臭を抑制し、水質及び底質改善を目指す（3/3）

ルミライト開発者と二人三脚で創業し、県内外で施工実績を積み環境保全に注力

　以前は、消費財を扱う外資系企業の社員として沖縄担当でも働いていた森さん。青い海や清流が流れ落ちる渓谷、緑深い森林に恵まれた島で過ごす中で、環境保全に貢献したいという思いを抱いていたそうです。

　「日々の業務をこなす傍ら、何かできることはないか思案していた折、水環境関係の仕事をしていた知人からルミライトを紹介されたのです。生命の源である水こそが重要だと興味を持ちました」

　効果のほどを明らかにするため、手始めに那覇市の奥武山公園にある池で浄化試験を実施することに。実験の過程でルミライト技術開発者の朴埼鎬工学博士と出会い意気投合。2012年に朴博士と共同でルミライトジャパンを立ち上げました。

　「私は元々理系の専門家ではなかったので、ルミライト技術のことをしっかりと理解することから始めました。およそ5年間、朴先生の元で中国や韓国の施工現場を見みることで、見聞を重ねました」

　勉強に励みながら、沖縄県の伊江島で、農業用水池の浄化、生活排水池の悪臭処理などに従事。次第に大規模な水質の浄化も手掛けるようになり、東京皇居外堀、福岡や兵庫、埼玉、千葉、茨城県など沖縄県外でも着々と施工実績を増やしてきました。

　「今後は海洋、河川、ダム湖沼、お濠、池の浄化だけでなく、廃水の浄化にも力を入れたいと考えています。工場から出る水は既に処理されていますが、基準が満たせない数値の改善のための提案をしていきます。世界中の水環境を美しく回復させて、持続可能な社会をつくりあげるお手伝いができればと思います」

（取材年月：2024年2月）

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