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「日本人の9割が知らない」投資と投機の違い

2023年12月28日

テーマ:新NISA

コラムカテゴリ:お金・保険

日本人の多くは投資について、大金が必要で難しそうだし、手間がかかりそうだし、一気にお金が増えるような感覚がないため、ギャンブルのようであり、借金思想などのイメージを抱いています。

しかし、このイメージは誤りであり、投資と投機を混同していることが多いです。

図のようにお金を増やす方法が4つあると考えてみてください。左から預貯金、投資、投機、ギャンブルです。



多くの日本人は預貯金とギャンブルの見分けがつけられます。預貯金は銀行にお金を預けることで、ギャンブルは競馬やパチンコなどでお金を賭けることを指します。

一方で、投資と投機については見分けがついていない方がほとんどです。投資は聞いたことがあるけれども、投機は聞いたことがない方も多いかもしれません。

投機はその時の「機会」、つまりタイミングを見計らって売買を行うやり方です。
例えば、この会社の株が今後上がりそうだから今のうちに買っておいて、値上がりしたら売り抜ける。これは投資だと思っていた方もいるかもしれませんが、このように短期間で上がるか下がるかを予測して、頻繁に売買する方法は投機です。

上がるか下がるかを1/2の確率を5回連続で当てようと思ったら、3.125%の確率になります。これはもうギャンブルに近くなります。もちろん、私は投機を全否定しているわけではありません。投機で利益を上げている人もいます。ただし、投機にはそれなりの時間と労力が必要であり、負けることも多いのが実情です。

実際、私もFXに挑戦したことがあり、家族との時間や睡眠時間を削るなど大変な思いをしたことがあります。これを老後まで続けるのは難しいと感じました。

多くの方はそういうことを望んでいないと思います。そんな人にお勧めなのが長期積立投資です。

長期積立投資は、どちらかといえば預貯金、特に積み立て定期に似ています。積み立て定期は毎月コツコツ、1万円などを銀行に預けていくやり方ですが、投資はその預け先が将来資産価値が徐々に増えていくようなものに預けていくやり方です。

投機のように頻繁な売買は行いません。老後を目標に資産形成をするのであれば、老後までコツコツとお金を預けていくだけです。もちろん急激にお金が増えることはありませんが、誰でも時間をかければ徐々にお金が増えていく可能性が高くなります。

イメージで言うと子育てに近いかもしれません。皆さんも手塩にかけてわが子を育て、20年ほどで立派な働き手になると思いますが、投資も同じで20年かけて、ようやく立派なもう一人の働き手になってくれます。

どうでしょうか?皆さんは投資と投機の違いが分かりましたでしょうか?
また、自分がやるならどちらの方法を選びますか?

この記事を書いたプロ

石原力

子どもから大人までお金の教育に力を入れるプロ

石原力(有限会社 石原プラン)

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