プロによる正しいレッスンで、ゴルフの上達を目指す人をサポート（2/3）

プロとして活動した経験から、選手のセカンドキャリアを視野にレッスン業をスタート

　宮國さんはゴルフ好きの父親の影響で小学3年生から毎日打ちっ放しに通い、高校から大学まではゴルフ部に所属。大学生になると大会で好成績を収めるようになり、卒業前にプロ転向しました。

　「幸いスポンサーがつき、プロとして活動することができたのはとても幸運でした。30歳までの8年間、競技者としてゴルフに向き合い、現在も仕事として携われるのはありがたいですね」

　起業後は口コミで順調に生徒が増え、スタッフを増員。ビジネスを拡大することもできますが、宮國さんの関心はもうけではないところにあります。
　「人から『ありがとう』と感謝されることにやりがいを感じます。人の幸福そうな姿が好きなので、最終的には社会貢献ができればと願っています」

　一線を退いた後の選手の様子を見ながら「アスリートがセカンドキャリアを形成していくのは簡単ではない」と現状を憂います。
　「ゴルフに限りませんが、ほとんどの時間をスポーツだけに費やしていると、その後の進路で選択肢が限られてしまうこともあります。現役時代から将来に対する不安がちらつき、早期に辞めざるを得ない人も少なくありません。引退後の受け皿がきちんと用意されていれば、競技生活に集中できるようになり、パフォーマンスがさらに向上するのではないでしょうか」

　レッスン事業をスタートしたのも、頑張ってきた選手たちのために新たな活躍の場を作りたいという一心から。ゴルフで実現できたら、他のスポーツでも応用できるのではと期待します。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】ゴルフの魅力を多くの人に伝えて裾野を広げ、ゴルフ業界に貢献したい

次のページへ