かみやすいコトバへの対処
テンポよく饒舌に話をしてくるのに、なんだか鬱陶しく聞こえる。
そんなプレゼンターや営業の電話、ありませんか。
理由はいくつかありますが、その代表と言っていいのが、不必要な「挿入語」です。
フィラーをなくせば聞きやすさも増す
「あのー」「えっと」「ある意味」「いわゆる」「ということで」「なので」
自分のことを考えてみてください。癖になっていませんか。
「なので」の連続で話を続ける人。「言い換えれば」が何度も登場する話。
よく言えばことばの緩衝材。悪く言えばコース料理の前に出されるマズイ前菜。
こうしたものをフィラーと言います。
テレビ局では、急な編成や突発事態の時に出てくる「しばらくお待ち…」とか風景映像などをこういいますが、
ここでいうフィラーは話している内容を薄めてしまう不要なコトバのことです。
これが多用される話は、話をしている本人は気持ちよくても、伝わり度はガクンと下がってしまいます。
「えーっと」「あのー」はどんな時に出る
どんな人でも友だちとスタバで楽しく会話しているときにフィラーを連発する人はいません。これが出るのには必ず背景があります。
まず、話をする内容をしっかり覚えているか自分で確認しながら話すような場合です。コトバを探しながら進めるような感じになって
こういうときは「えーっ」「あのー」で“つなぐ”ように聞こえます。
人前で話をするプレッシャーに耐えられなくなったときもフィラーは多くなることがあります。でも一番問題なのは、滑舌が悪くてフィラーがてんこ盛りというケースではないでしょうか。コロナの嵐が収束に向かい経済が活発になってきた今、多くの営業・勧誘の電話がかかってきますが、残念なことに中にはこちらから
「なんですか?」と聞き返さないと分からない電話があります。
そんな電話の大方が、最後のパターンであり、調べてみると信用度の低い会社だったりするのです。
じゃあどうしたら…
フィラーをなくすには、自分で使わない!と心に誓うことが大切です。
それを入れることでリズムを作ってしまうことも多いですから、一度そのリズムを解体する必要があるのです。
そもそも、フィラーをいれるのは、間が開いてしまうことに不安があるという心の動きもあります。しかし、ちょっとくらい間が空いたくらいは聞いている方は気になりません。むしろ「あのー」と言っていた時間、黙って聞いている人を見渡してみましょう。意外と「次に何を言うんだこの人は…」という表情で期待を込めた視線が向けられていることも多いのです。
まずは「あのー」「えーっと」「ある意味」「言い換えれば」と言った自分の「充填剤」を削ってみてください。