「浴衣は苦しい」が変わった日
こんにちは。
『キモノが生まれる瞬間からお客さまが袖を通すまで』
オリジナルブランド「明和美染」の販売や、洗い、寸法直しといったアフターケア、
結婚式や成人式などの一般着付け〜日本舞踊の着付け(衣裳方 / いしょうがた)として活動している
古谷野 貢です。
「これまでの着付けを、もう一度見直したいんです」
今年の春、そんな言葉と共にお問い合わせをくださったのは、
美容院を経営されている、現場経験豊富なプロの美容師さんでした。
すでに成人式などでの振袖着付けをされていた方です。
実際に私の着付けの工程を補整からご覧いただいた際、こうおっしゃいました。
「この着付けを学びたい」
帯の巻き方・締め方、補整の入れ方、そして紐の扱い方ひとつひとつに、
“なぜそうするのか”という明確な理由があることに強く共感していただいたのです。
なぜ今、プロが学び直すのか?
振袖の着付けは、華やかさや形の美しさばかりが注目されがちです。
しかし実際には、着姿の美しさと着心地を支えるのは、目に見えない部分にあります。
特に、補整の工夫や帯の巻きの丁寧さ、
紐の締める位置・角度など、細部への理解と技術がなければ、
「締まっているのに楽」「長時間着ても崩れない」着付けは実現できません。
経験者であればあるほど、「ああ、こういうことだったのか」と
学びが深くなる瞬間があります。
帯結びの華やかさばかりに注目されがちな振袖ですが、
実はその手前——“巻き方”や“締め方”の丁寧さこそが、着姿と着心地を決める鍵です。
どこに力をかけ、どこで抜くのか。
その判断には、感覚ではなく「理由」が必要です。
現場経験がある方ほど気づく、“理のある着付け”の重要性。
ぜひ一度こちらのコラムをご覧ください。
振袖姿をもっと凛と、美しく。プロのための学び直し講座



