「浴衣は苦しい」が変わった日
こんにちは。
『キモノが生まれる瞬間からお客さまが袖を通すまで』
オリジナルブランド「明和美染」の販売や、洗い、寸法直しといったアフターケア、
結婚式や成人式などの一般着付け〜日本舞踊の着付け(衣裳方 / いしょうがた)として活動している
古谷野 貢です。
先日、常連様からのご依頼で、新婦のお母様・お姉様の着付けをさせていただきました。
「経費はこちらで負担するので、ぜひ来てほしい」
そう言ってくださるお気持ちが、何よりありがたく、嬉しいことです。
お母様は緊張からか、夜、眠れなかったそうで
お母様の着付けを最初にさせていただく予定でしたが、お姉様から着付けさせて頂くことに。
支度部屋の空気が和らぎ、笑顔もこぼれました。
私は男性の着付師です。
性別の壁を感じながらも、続けてきた中でたどり着いた一つの答え。
「ただ着せるのではなく、心に着せること」
”着付け” というのは、技術の提供だけではなく、キモノで過ごす時間そのものを心地よくする“体験の土台”だと思っています。
緊張したまま着付けると、その緊張が着姿に現れ、着心地にも響いてきます。
だからこそ、リラックスして身を委ねてもらえる空気づくりを何より大切にしています。
無事にお支度を終え、岡山へ移動したその夜、お姉様から
「着崩れもなく楽だった」とのご報告がありました。
安心とともに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
この度も本当にありがとうございました。
心より、お祝い申し上げます。
ご結婚、誠におめでとうございます。



