Mybestpro Members

古谷野貢プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

キモノを自分で着られる方にも『作り帯』という選択肢

古谷野貢

古谷野貢

テーマ:着付け



こんにちは。

『キモノが生まれる瞬間からお客さまが袖を通すまで』

オリジナルブランド「明和美染」の販売や、洗い、寸法直しといったアフターケア、
結婚式や成人式などの一般着付け〜日本舞踊の着付け(衣裳方 / いしょうがた)として活動している

古谷野 貢です。

キモノを自分で着られている方でも
「最近は帯だけがどうにも…」
そんな声を、よく耳にします。

キモノの自装ができる方にとって、帯はまさに “最後の難所” でもあります。
初心者の方でもつまづくポイントではありますが、慣れた方でも苦手とする方は多いです。

また、名古屋帯や袋帯は、後ろ手でお太鼓を作る動きが必要でなので、肩や腕に負担がかかります。

帯が苦手だからキモノが遠のく・・・という方も多いと思います。

そんな時は、帯を前で作ってから背中に回す『前結び』という方法もあります。
浴衣などの半幅帯ではよく使う方法ですが、名古屋帯、袋帯となると話は別です。

背中で作るやり方から前結びに変えると左右が逆になるので、簡単そうで、実は難しいのです。

自分で帯を結ぶ以外の方法はないのでしょうか?

選べる選択肢は大きく2つ。

ひとつは、誰かに帯を結んでもらうこと。

これは家族やお知り合い、あるいは着付け師にお願いする方法です。

ただ、いつも人の手を借りなければならないというのは、少し不自由さを感じる場面もありますよね。

もうひとつは、「作り帯」にするという選択です。

作り帯とは、あらかじめ帯をお太鼓の形に仕立てておくことで、帯結びの動作を省けるようにしたもの。

手を後ろに回さなくても着られ、見た目も自然。もちろん、帯を切らずに仕立てる方法もあります。

私は、長年キモノを着てきた方ほど、この作り帯という選択肢が“アリ”だと思っています。

美しい着姿を知っているからこそ、違和感なく使いこなせる。

そして何より、無理なく続けられることが一番大切です。

「帯だけがちょっとネックで…」という方へ。

自装をあきらめず、気持ちよくキモノを楽しむための方法として、作り帯を知っていただけたら嬉しいです。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

古谷野貢
専門家

古谷野貢(オリジナルキモノの制作・販売)

創作きもの明和美

18歳からキモノの道を歩む、キモノのプロ。オリジナルブランドのキモノ販売やコーディネートの提案、クリーニングや仕立て直しなどのメンテナンス、日本舞踊専門の着付けから一般の着付けまで、幅広く展開する。

古谷野貢プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長年の知識・技術で着る人を輝かせるキモノのプロ

古谷野貢プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼