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正装の場にふさわしいキモノの柄、そうでないものとは?

古谷野貢

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テーマ:キモノの豆知識


こんにちは。

『キモノが生まれる瞬間からお客さまが袖を通すまで』

オリジナルブランド「明和美染」の販売や、洗い、寸法直しといったアフターケア、
結婚式や成人式などの一般着付け〜日本舞踊の着付け(衣裳方 / いしょうがた)として活動している

古谷野 貢です。

キモノの柄は様々ですね。

入学式、卒業式、七五三…おめでたい席にキモノで出席される方も多いですよね。
でも、「どんな柄を選べばいいんでしょう?」というご相談、実はとても多いのです。

フォーマルのシーンで着用される柄のあるキモノとして、黒留袖、色留袖、訪問着、附下があります。

黒・色留袖については第一礼装になりますので、どれを選んでも基本的に第一礼装に相応しいモノしかないと思われます。

TPOで迷うのはセミフォーマルになる訪問着や附下です。

誰が主役かを考える

まず一番に考えていただきたいのが「誰が主役の場に着ていくのか?」です。

たとえば七五三なら主役はお子さんです。

そこにご家族がド派手な訪問着で登場すると…ちょっと目立ちすぎかもしれません。

柄の控えめな訪問着や附下、あるいは上品な色無地を選んで、お子さんを引き立ててあげることが大切です。

お子さんを立てる意味で、周りの家族は派手な訪問着を着るのではなく、柄の控えめな訪問着や附下もしくは色無地を選ばれるといいです。

また、式典に出席される場合には、

ご自身の立場はどのような立ち位置になるのか
誰と出席するのか
会場はどのような設えなのか

というようなことを考えます。

お祝いの柄とは

祝いの席には有職文様や吉祥文様などが代表的な柄でよく選ばれます。しかし、柄の種類は本当に多く、一概にこれが正解とは言いきれるものでもありません。

やはりここでも大事なのは

「相手への思いやり」
「その場の雰囲気に合うかどうか」
「自分の立場」
「会場の格式」
「同行者」

これらのことを一つひとつ丁寧に考えることで、装いはより美しく、心あるものになります。

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古谷野貢
専門家

古谷野貢(オリジナルキモノの制作・販売)

創作きもの明和美

18歳からキモノの道を歩む、キモノのプロ。オリジナルブランドのキモノ販売やコーディネートの提案、クリーニングや仕立て直しなどのメンテナンス、日本舞踊専門の着付けから一般の着付けまで、幅広く展開する。

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