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古谷野貢プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

キモノのクリーニングの頻度について

古谷野貢

古谷野貢

テーマ:キモノのお手入れ

『キモノが生まれる瞬間からお客さまが袖を通すまで』

オリジナルブランド「明和美染」の販売や、洗い、寸法直しといったアフターケア、
結婚式や成人式などの一般着付け〜日本舞踊の着付け(衣裳方 / いしょうがた)として活動している
古谷野 貢です。

現在は日本舞踊着付け師を養成する「きつけ塾」も開講しています。

さて、今日はよくお客様から質問がある
「キモノのお手入れ」について書きたいと思います。

キモノを着る機会があると、気になるのがクリーニングの頻度です。

「1回着ただけでもクリーニングに出すべきか?」と悩む方も多いでしょう。

まず前提として、「キモノにとっては1回でも洗う回数は少ない方が良い」ということを知っておいてください。
これは、洗うことで生地の傷みや型崩れ、縮みが発生する可能性があるためです。

ただし、すべてのケースで「洗わない方が良い」と言うわけではありません。

例えば、

・汗をたくさんかいた場合
・雨に濡れてしまった場合
・飲み物や食べ物をこぼしてしまった場合

このようなケースでは、放置すると変色やカビの原因になります。
早めに専門のクリーニング店に出すのが賢明です。

それ以外の状況であれば、シーズン終わりに一度洗いに出す程度で十分でしょう。

しかし、「汚れていないから大丈夫」と思い、何年も放置してしまうのは避けてください。
着用直後には目に見えなくても、衿や袖口、脇などは汗や皮脂が付着しやすく、
タンスの中で酸化し、黄変することがよくあります。

「久しぶりに出したら、衿が茶色く変色していた!」

というのは、よくある話です。

これを防ぐためには、

・着用後は風通しの良い場所で陰干しする
・軽くブラッシングしてホコリを落とす
・数か月ごとに状態を確認する

といったケアを習慣づけることが大切です。

キモノを長持ちさせるためには、適切なタイミングでのクリーニングと日頃のケアが欠かせません。

美しいキモノを末永く楽しむめに適切なアフターケアを心がけてください。

倉敷市内の方はもちろん、遠方からもキモノのクリーニング・寸法直しなども承っております。

お気軽にご相談ください。


アフターケアと加工料金についてhttps://miwabi-kimono.com/aftercare

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古谷野貢
専門家

古谷野貢(オリジナルキモノの制作・販売)

創作きもの明和美

18歳からキモノの道を歩む、キモノのプロ。オリジナルブランドのキモノ販売やコーディネートの提案、クリーニングや仕立て直しなどのメンテナンス、日本舞踊専門の着付けから一般の着付けまで、幅広く展開する。

古谷野貢プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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