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結婚式や成人式などの一般着付け〜日本舞踊の着付け(衣裳方 / いしょうがた)として活動している
古谷野 貢です。
現在は日本舞踊着付け師を養成する「きつけ塾」も開講しています。
さて、みなさん、「着付け」と聞くと、多くの方が振袖や訪問着のような一般的な和装を思い浮かべる方が多いと思います。
「日本舞踊の着付け」とはどんなものなのかを少しご紹介させてください。
日本舞踊着付けは通常の着付けとは異なる部分が多くあります。
舞台上での美しさと動きやすさを両立させるための、特別な技術が求められます。
日本舞踊の着付けは“衣裳方”の仕事
日本舞踊の着付けを担当する人は「衣裳方(いしょうかた)」と呼ばれます。
これは単なる着付け師とは異なり、舞台上で演者が最高の姿を見せられるよう、衣裳を調整する専門職です。
衣裳方の仕事は、単に着物を着せるだけでなく、役柄や演目に応じた着付けを行い、踊りの動きに対応できるようにすることが求められます。
例えば、帯の結び方ひとつを取っても、一般的な「お太鼓結び」ではなく、舞踊用の「角出し結び」や「一文字結び」など、特殊な形に仕上げます。
また、舞台上で衣裳が美しく見えるよう、衿の抜き加減や帯の高さ、裾の引き方にも細かな調整が必要です。
伝統を支える舞踊着付けの技術
日本舞踊の着付けは、400年以上の歴史を持つ歌舞伎舞踊から受け継がれた技術でもあります。
着付けの仕方ひとつで、役柄の印象が変わるため、衣裳方の技術は単なる和装の知識を超えた「職人技」ともいえるものです。
日本舞踊を鑑賞する際には、ぜひ着付けにも注目してみてください。
役柄ごとの違いや、舞台上での美しい着姿に気づくと、日本舞踊の奥深さをより一層楽しむことができます。
衣裳方の仕事について詳しくは こちらをご覧ください