〜歯ブラシで落とせる汚れは約60% 歯間や歯の根の磨き残しに注意〜
虫歯になりやすいのは、奥歯の噛み合わせの溝、歯間(歯と歯が隣同士接触しているところ)、根面(こんめん)。根面は、加齢とともに歯茎が下がって歯の根が露出した部分。根にはエナメル質がないため歯垢(しこう)が付着しやすく、歯ブラシも当たりにくいため磨き残しが多い部分です。
歯ブラシで落とせる汚れは約60%。ブラシ以外の道具も活用し、磨き残しをなくしましょう。例えば、朝・昼・晩3回歯ブラシで磨くより、朝は歯ブラシ、昼は食べかすも一緒に落としてくれる歯間ブラシ、夜は歯ブラシとデンタルフロス(糸ようじ)を併用するのがお勧め。時間がない昼は、洗口剤(うがい薬)で洗い流すだけでもOKです。
適切な歯磨きの仕方は人によってさまざま。まずはいつもの歯磨きで磨き残しがどこにあるか歯科で確認し、その上で正しい磨き方や歯間ブラシ、デンタルフロスの使い方を教えてもらいましょう。虫歯予防には、自宅でのケアに加え、約3ヶ月に一度、歯科でプロフェッショナルクリーニングをしてもらうことが効果的です。
★虫歯予防の5つのポイント★
①寝る前の歯磨き
②歯ブラシ以外の清掃器具
③フッ素入りの歯磨き剤・洗口剤の使用
④糖分や炭水化物の取りすぎ、食事回数に注意
⑤歯科での定期的なメンテナンス(健診)
さりお2023年10月号に投稿しました!
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中村壮一郎(歯科医)
Dorf中村歯科
患者さまが一番困っている箇所を早期に解決(主訴の解決)し、お口の健康状態をチェック(診査・診断)。丁寧な歯みがき指導や術者による歯の研磨など、予防のためのケアにより生涯自分の歯を残すよう治療します。
中村壮一郎プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です
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