【防災用品】巨大地震時の自宅避難で後悔しない防災グッズ10選|元消防士が徹底解説

矢方滉将

矢方滉将

テーマ:防災


「自宅避難なら、避難所より安全」
本当にそう思っていますか?


実は、巨大地震時に自宅で命を落としてしまう方の危険は、地震そのものだけでなく、その後に起こる「火災」「停電」「断水」に潜んでいます。

「家にいれば安心」という油断こそ、一番危険な落とし穴かもしれません。

昨今、スロースリップの観測などにより巨大地震への警戒が高まっています。
もし地震が発生した場合、多くの方が「自宅避難」を選ばざるを得なくなる可能性が高いんです。

本記事では、元消防士の視点から、自宅避難時に発生する「火災」「停電」「断水」という3つの大きな危険性を解説し、後悔しないために本当に必要な防災グッズ10選をご紹介していきます。

自己紹介


皆さん、こんにちは。HIRO防災BASEです。
私は大分県別府市の消防本部で約10年間勤務していました。 消防隊、はしご隊、救助隊などを経験し、平成28年熊本地震での災害活動や、大分県中津市の山崩れ、広島県の豪雨災害での捜索活動など、多くの大規模災害現場で活動してきました。
その経験をもとに、現在は「シンプルに考える防災」をテーマに、YouTubeやコラムで防災情報を発信しています。
では、解説していきますね!

第1章:地震直後の「火災(通電火災)」から命を守る


過去の震災でも、最も恐ろしい被害をもたらしたのが火災です。
特に注意すべきは、地震発生から数日後に停電が復旧したタイミングで起こる「通電火災」です。

地震で倒れた家具が電源コードを圧迫したり、コンセントが半分抜けてホコリが溜まったりした状態に電気が流れると、異常な熱を持って発火してしまいます。
さらに、災害時は水道管の破損で水が出ず、消防車が来ても消火ができないという絶望的な状況に陥る可能性もあるんです。

これを防ぐためのアイテムが、以下の2つです。

1. コンセントチェッカー(ワイヤーケアなど)

まず誤解しないでほしいのが、コンセントチェッカーは通電火災そのものを防ぐ道具ではないということです。

これは、コンセントに挿すだけで、抵抗値や電力損失(壁の中で熱として失われている電力)を数値化できるアイテム。
普段からコンセントの状態を測ることで、配線の劣化や電力損失など、火災の引き金になりやすい異常を「事前に察知する」ためのグッズなんです。

実は先日、知人の築2ヶ月の家でこのコンセントチェッカーを使ったところ、まさかの異常値が出ました。
新築だから安心、というわけではないんです。

知人宅で測定したときの写真
0.79Ωと表示があると思うのですが、コンセントの抵抗値が高く、注意が必要な状態です。
抵抗が高いということは、コンセント内部で熱が発生しているということ。
電力損失も大きくなるので、電気代も高くなるし、火災の危険も高くなる。正直いいことないです。
地震の有無に関わらず、月に1回でも全コンセントをチェックしておくことで、見えない火災リスクを早期に発見できます。

2. 消火器

万が一火が出た場合、天井に燃え移る前の「初期消火」ができるかどうかが、生死を分けます。

女性や高齢者、お子さんでもワンタッチで簡単に使える軽量・コンパクトな消火器を、一家に一台備えておきましょう。
※今回紹介する商品は記事の一番下にまとめておきます。

第2章:「停電」が引き起こす暗闇と猛暑への対策


地震による停電は、私たちの視界と快適な環境を一気に奪います。
真っ暗な中で割れたガラスなどを踏んで怪我をすると、そこからばい菌が入って重大な病気に発展してしまう恐れもあります。
破傷風や蜂窩織炎になると、ただでは済まないと思いましょう。
また、エアコンが使えなくなることによる熱中症にも警戒が必要なんです。

3. コンパクトな小型ライト

常にポケットやヘルメットなどに挟んでおける小型ライトは、身の回りの安全を確保するサブライトとして非常に有能です。

4. ランタンライト

防災リュックの隙間に入れやすく、空間全体を照らすことも手元を照らすこともできる棒状のライトは、メインの明かりとしておすすめです。

5. ポータブル電源

エアコンを動かすのは難しいものの、扇風機を回したり、食品を腐らせないためにポータブル冷蔵庫を動かしたり、スマホを充電したりと、熱中症対策と情報収集の要になります。

安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのものが推奨されますよ。
ポタ電の選び方と注意点はこちらの動画を参考にしてください↓


6. ソーラーパネル

ポータブル電源の電力には限りがあります。
ポタ電を2台用意し、1台を使用している間に、もう1台をソーラーパネルで日中に充電するというローテーション運用が現実的です。
ポタ電とセット売りのソーラーでももちろん良いのですが、
性能と価格だけで比べるとソーラーのメーカーの商品の方が良い傾向にあります。
今回は自宅避難で持ち運びもあまり考えていないので上記の商品はコスパと性能は最強だと思います。
ただしポタ電のコネクタと合っているかどうかは購入時にご確認ください。

7. 電気を使わない冷却グッズ

ホームセンターで買える「尿素」と「水」を混ぜて化学反応を起こすと、電気を使わずに保冷剤を作ることができます。
究極の停電時の暑さ対策として、用意しておきましょう。

第3章:長期化する「断水」への備え


断水は長期化しやすく、飲み水だけでなく「生活用水」が使えなくなることが大きな問題になります。
特に、水洗トイレは1回流すだけで約5リットルもの水を消費するため、断水時は絶対に使用できません

8. 手動の携帯浄水器

電源不要でコンパクトなため、いざという時に避難リュックに入れてサッと持ち出せる緊急用の浄水器です。
ただしウィルスなどの除去に関してはできないものが多いので最終手段として持っておくことがおすすめです。

9. 高性能な電動浄水器

お風呂に溜めた水などを、安全な飲み水に変える強力な浄水器です。
ROフィルター(逆浸透膜)を搭載したモデルなら、通常の携帯浄水器では取り切れないウイルスや重金属などもろ過できるため、自宅避難時の頼もしい味方になります。

10. 非常用トイレと防臭袋(食パン袋)

トイレを我慢すると、膀胱炎や深刻な健康被害につながってしまいます。
最悪の場合、腎盂腎炎から敗血症になってしまい、意識障害などを起こす可能性もあります。
大人は1日5〜7回トイレに行くため、家族の人数×日数分の「非常用トイレ」を必ず多めに備蓄してください。

あわせて、ニオイ漏れを防ぐためにスーパーなどで買える「食パン袋」を活用するのもおすすめの裏技ですよ。

まとめ|火災・停電・断水に備えて、後悔のない自宅避難を


自宅避難を乗り切るためには、地震そのものへの対策だけでなく、それに伴う「火災・停電・断水」という二次災害への備えが必要です。

特に通電火災は、地震後の数日経ってから突然襲ってくる怖い災害です。
コンセントチェッカーで日頃から異常を察知しておくこと、消火器を備えておくことが、文字通り命を守る一手になります。

何も準備していない状態で被災すると、取り返しのつかない後悔をすることになります。本記事をきっかけに、まずはできるところから防災グッズの見直しと備えを始めてみてくださいね。

今回の内容をもっと詳しく見たい方はこちらの動画を見てね

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【コンパクトな消火器】(現在クラファン実施中)↓
https://camp-fire.jp/projects/943751/view?list=search_result_projects_popular

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