【保存版】南海トラフ地震前に知っておきたい、1ヶ月の断水を生き抜く「備蓄」と「節水」の極意

矢方滉将

矢方滉将

テーマ:防災


もし今日、大きな地震が発生して、1ヶ月間水が使えなくなったとしたら…

ご自宅にある備蓄だけで、ご家族の生活を本当に守りきれるでしょうか?

「飲み水くらいは用意している」「ペットボトルを何本か置いているから大丈夫」。
そう感じている方は多いと思います。ただ、防災の発信を続ける中で正直に感じるのは、
災害時に本当に困るのは"飲み水だけ"ではないということです。

近年の地震災害でも、水道の復旧は電気やガスより遅れる傾向があります。
特に大規模災害では、断水が数週間〜1ヶ月以上続く可能性も十分にあります。
これは浄水場が復旧しても、その水を家庭や職場に送る配管が破断するためです。
配管破損は一つ一つ手作業で確認する必要があるため、かなりの時間を要するんです…
今回は、後悔しないための「水備蓄の本当の目安」と、限られた水を守るための「節水の考え方」を、
家族を守る視点で解説します。

自己紹介


私は大分県別府市の消防本部で約10年間勤務していました。
消防隊、はしご隊、救助隊などを経験し、
平成28年熊本地震での災害活動や、大分県中津市の山崩れ、広島県の豪雨災害での捜索活動など、多くの大規模災害現場での経験があります。
この経験をもとに、皆様に分かりやすく防災について発信していきたいと思っています。
では、解説します!

なぜ「飲み水」だけでは命を守れないのか


断水が起きた時、使えなくなるのは飲み水だけではありません。
調理、洗顔、歯磨き、手洗い、トイレ、体を拭くこと。普段は当たり前に使っている水が、生活のあらゆる場面で必要になります。

特に注意していただきたいのが、衛生面です。

水不足によって歯磨きや手洗いが十分にできなくなると、口腔内の衛生状態が悪化したり、感染症のリスクが高まったりします。
ご高齢の方の場合、口腔ケアが不十分になることで誤嚥性肺炎などのリスクにもつながります。
実際、過去の地震の災害関連死の中で、口腔ケアが原因で気管支疾患を患い命を落とした人が約3割を占める例も見られます。

また、
夏場であれば、体を清潔に保てないことで熱中症のリスクが上がります。
冬場であれば、手洗い・うがいがしにくくなり、感染症が広がりやすくなります。

つまり水の備蓄は、単に喉を潤すためだけのものではなく、
家族の命を守るための衛生管理にも必要な備蓄なのです。

現実的な備蓄量の目安:1人1日「6L」を目指そう


防災の目安として、よく言われるのが 「1人1日3L × 3日分」です。
これはとても大切な基準ですが、ここで注意していただきたいのは、
この3Lは飲料水を中心とした目安だということです。

実際の生活では、飲む水以外にも生活用水が必要になります。
HIRO防災BASEとしては、現実的な家庭備蓄の指標として、まずは次の数字をおすすめしています。

飲み水:1人1日 3L
生活用水:1人1日 3L
合計:1人1日 6L

夫婦2人なら、まずは7日分で 84L、できれば10日分で 120L を目標にしてみてください。

正直、1ヶ月分を全て水だけで備えようとすると、1人あたり 180L になります。これはかなり場所を取りますし、
ご家族の人数が多ければ現実的に難しくなります。

だからこそ大切なのは、「水を大量に備える」だけではなく、「水を使わない工夫」も一緒に備えることです。
イメージとしては「10日分の水備蓄+節水グッズで1ヶ月を乗り切る」という考え方です。

水を「使わない」ための家庭備蓄アイテム


1ヶ月の断水を想定するなら、ポイントは一つです。
いかに水を使わずに生活できるか。
ここを考えて備えているかどうかで、災害時の負担は大きく変わります。

1. 食器を洗わない工夫

まず備えておきたいのが、紙皿・紙コップ・割り箸・ラップです。
特にラップは便利で、お皿の上に敷いて使えば、食後にラップだけ捨てることができます。
食器を洗う水を節約できますし、断水時に毎回食器を洗っていると、それだけで貴重な水がどんどん減っていきます。
ナフサ不足で価格高騰やそもそも買えなくなる可能性も視野に入れて早めに備えてくださいね!

2. お風呂の代わりになるもの

断水中は当然、お風呂に入ることも難しくなります。
そこで役立つのが 大判のウェットタオルです。100円ショップやドラッグストアでも手に入ります。
体のベタつきを拭き取れるだけでも、ストレスは大きく減ります。
特に夏場や避難生活中は、体を清潔に保つことが体調管理にもつながります。

3. 水のいらないドライシャンプー

髪を洗えない状態が続くと、不快感がかなり大きくなります。
そんな時に使えるのが 水のいらないドライシャンプーです。
スプレータイプやシートタイプなどがあります。防災リュックに1本入れておくだけで、安心感が変わりますよ。

4. 口腔ケア用品

見落とされがちですが、歯磨きも非常に重要です。
冒頭でお話しした通り、口腔ケアを怠ると気管支疾患や糖尿病などの命に関わる病気に発展する可能性があります。
災害時に重大な病気になってしまうのは避けたいので、今のうちに備えておきましょう!
水を使わずに口の中を拭ける歯磨きシート、歯間ブラシ、マウスウォッシュなどを備えておくと安心です。
特にご高齢の方がいるご家庭では、口腔ケア用品は優先度を高めて備えてください。
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最大の課題は「トイレ」の節水


断水時に最も大きな問題になるのが、実はトイレです。
一般的な水洗トイレは、1回流すだけでおよそ 5〜8L の水を使います。仮に1人が1日5〜7回トイレに行くと、それだけでかなりの量の水が必要になります。ご家族が複数人いれば、トイレだけで備蓄水が一気になくなります。
これを飲み水でまかなうのは現実的ではありません。
だからこそ、断水対策では 非常用トイレの備蓄が必須です。
「水を備える」ことと同じくらい、トイレを水で流さない準備が重要になります。
地震による断水が起きている時に、無理して水洗トイレにバケツ水を流したりすると、
生活用水の無駄使いになるだけでなく、
逆流被害が起きたり、マンションだと下階への汚水浸水によるトラブルにもなりかねないのでオススメはしません。

非常用トイレの選び方と必要量

非常用トイレは、凝固剤で排泄物を固めるタイプが一般的です。
便器に袋をかぶせて使い、使用後に凝固剤を入れて処理します。水を使わずに済むため、断水時の決定打になります。
目安として、1人あたり1日 5〜7回分を想定しておくと安心です。
例えば、120回分の非常用トイレを備えた場合
- 1人なら 約17〜24日分
- 2人家族なら 約8〜12日分
- 4人家族なら 約4〜6日分
こうして見ると、120回分と聞くと多く感じますが、家族で使うと意外とすぐになくなることが分かります。

1ヶ月の断水を想定するなら、2〜3人家族で 120回分セットを2〜3箱ほど持っておくと、かなり安心感が変わります。
非常用トイレは、災害が起きてからでは売り切れる可能性が高い備蓄品です。
水や食料と同じくらい優先して、早めに準備しておくことをおすすめします。

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よくある質問(FAQ)

Q. 1ヶ月分の水を全部ペットボトルで備える必要はありますか?
A. 必ずしもその必要はありません。ペットボトルでの備蓄は10日分程度を目安にし、不足分は「水を使わない工夫(紙皿、ウェットタオル、非常用トイレなど)」で補うのが現実的です。場所も予算も、節水グッズと組み合わせる方が効率的です。

Q. 備蓄した水の賞味期限が切れたら捨てるしかないですか?
A. いいえ。賞味期限が切れた水も、生活用水(手洗い、トイレを流す、洗濯など)として活用できます。期限切れだからといってすぐに処分せず、用途を分けてローリングストックする習慣をつけましょう。

Q. マンション住まいで備蓄スペースがありません。何から優先すべきですか?
A. 優先順位は ①非常用トイレ ②飲料水(最低3日分)③ウェットタオル・口腔ケア用品 の順です。
特にマンションは断水時にエレベーターも止まる可能性があり、買い出しが難しくなります。
場所を取らない節水アイテムから揃えていくのがおすすめです。

まとめ

災害は、こちらの都合に合わせて起きてくれるわけではありません。
そして断水が起きた時、必要になるのは飲み水だけではありません。
調理、手洗い、歯磨き、体の清潔、トイレ。水は生活のあらゆる場面で必要になります。
だからこそ大切なのは「何リットル必要か」だけでなく、
「どこで水を使わない工夫ができるか」を、あらかじめ具体的に考えておくことです。

まずは今日、ご自宅にある水の量を確認してみてください。
そして足りない分を少しずつ買い足し、非常用トイレやウェットタオル、ドライシャンプーなど、水を使わない備えも一緒に揃えていく。この小さな準備が、災害時にあなたとご家族を守る力になります。

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矢方滉将
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矢方滉将(映像クリエイター)

株式会社ヤヲキ

SNS運用、PR動画制作、MEO対策など、会社様の広報チームとして伴奏させてていただきます。広報担当を雇用するよりも安く、片手間で広報業務をされている会社様のリソースを生みます。

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